週末のYouTubeで劇場版唐傘の応援にモノノ怪一挙公開やってて、
また当ブログにもたくさんの人が考察を読みに来てくださった模様。
あざ~す。
一番読まれてるのは~ayakasi~の化猫の記事だ。
まあなんならグーグル検索で「ayakasi 化猫 考察」とかで調べるとトップにウチの記事が出るからね。素直にドヤりたい ٩( ''ω'' )و ドヤドヤァ
いや考察記事なんて人の褌で相撲をとってんだから謙虚とリスペクトを失くしたら終わりですね、あいすみません。
さて、
ところで、座敷童・のっぺらぼう・鵺 については記事にしてなかったので、
1500pv記念に書いておこうかなと。
今回の公開でまた観た記憶が消えないうちに( ..)φメモメモ
・座敷童
正直に言うと、自分はこの話が一番キッツい・・・。
DVDもこれだけは買ってないほど。
ぐるぐるぐるぐるは好きなんだけど、
堕胎や嬰児殺しは自分のなかでタブー度合いが高いんだろうな~。
宿の女将が赤い帯を手繰ってって引き裂くところがマジで見てられない・・・。
堪忍してつかーさい・・・。
それはそれとして。
何度か見ると、黄色の座敷童が志乃のお腹の子なんだと気がつくよね。
まず黄色ってのが志乃の金髪と同じ色だし、安産お守りの人形(さるぼぼ)も黄色だ。
黄色の子だけは「あっち行こう」と廊下の気配やヤバイ部屋から志乃を遠ざけようという様子を見せたり
「自分の部屋へお帰り」と言われると消えたりする(部屋=腹の中へ帰った)
黄色の座敷童が最初に登場した場面からして、その赤い褌は志乃の腹の下に繋がっている。
何度も出てくる赤い帯は臍帯や産道のメタファだ。
青緑の座敷童が女郎に受胎したらしき場面ではよく見ると血管らしきものが描きこまれている。
ぐるぐるぐるぐるも胎児に臍の緒が絡まっちゃうことがあるアレのイメージ。
志乃が座敷童たちを憐れんで「みんな私のやや子だから、産んであげる」とかムチャを言うから、黄色いだるま(腹の中の実子)にはヒビが入る、出血する。
腹にモノノ怪を受け入れたら、中の子が死ぬ。まあそらそうだろうなっていう話だ。
薬売りも「言わんこっちゃない」みたいな顔しとる。
しかしそこで黄色い子と志乃の会話イベントが発生して「こちらこそ選んでくれてありがとう」と改めて自分の子を選び慈しむ。
黄色以外の座敷童たちもその母子の姿を見て無念や情念が晴れたのか、
或いはその成り立ちからして出産を妨げる行為は誰にもさせないし自らも出来ないということか、
薬売りの退魔の剣を笑って受け入れる。
座敷童が斬られ、最後の場面の様子や安産のお守りが手元に戻っていることから、志乃の腹の子は無事だった、という解釈でいいだろう。
薬売りと志乃が壁の絵、描かれた女性の腹を撫でるがその裏には堕胎された子らが弔われているわけで、慰霊の優しいエンドでもある。
いやしかし。
いやしかしそもそも女将は妊娠した女性をなんでわざわざあの部屋に、
乱暴なやり方で堕胎して胎児を火葬して骨壺か棺桶代わりのだるまを壁に仕舞ってあるなんていう、
ヤッッバイいわくつきの部屋に案内したんだぜ・・・?
徳次が「俺の部屋に泊めるという手もあった」と言ってたのに(それはそれで貞操がやばい気がするが)
そして薬売りに「上がられちゃ困りますよ」と語気を強めて牽制をかましたのも、なんでなんだぜ・・・?
なーんで黄色いだるまが、「あなたの?」「うん」って、まだ腹の中にいる子のものだっていう認識なんだぜ・・・?
女将の言う事には一理はある。
志乃に男を見る目がなく意地になってて考えなしってのはその通りそういう側面もあるし、
食うに困ると判っているのに産むべきでないというのは一定の理解を得られる考えではあるだろう。
女将は経営者でもあるから、従業員が年単位で働けなくなるのも当然看過はできなかっただろう。
堕胎した子らの供養や慰めのために座敷の内装を整えたというのもまるきりの嘘ではないかもしれない。
が
女将が、従業員でもない初対面の妊婦にするつもりだったことは、まるで見当違いのお節介で殺人未遂もいいとこだ。
過去の因果応報と併せ、処されるも止む無し! 残当!!
いやー、しかしそうなると女将の理(動機)はなんなんだろうね?
黄色いだるまが余ってたとこにちょうどいい中身が来たぜ!みたいな?
慰霊にしては華美に飾った座敷の壁にだるま=骨壺を並べてんのは、
実は戦利品をコレクションでもしてる的な猟奇趣味だったのだろうか??フルカラーをコンプしたかったの??
フツー女郎の堕胎といえば鬼灯(ホオズキ)だろうが、そういうのは無しで殴って引っ張り出すみたいな乱暴な方法だったのは、ひょっとしてそういう趣味でしたか?とか。
フツーに考えて供養するっつーなら寺に預けるべきところを、なんで座敷を飾るかねっていうね。ちゃんと供養されてねえからモノノ怪になっちまったんじゃありませんかね。
いやもう、本編だけでもお腹いっぱいなのにそんな怖い考察に導く伏線はいらんのよ・・・。あーまじで座敷童はこーわーいー。一番怖い(自分比)
・のっぺらぼう
そしてこれは自分比で一番しゅき!
己の内面の痛みと向き合い、精神的自立に至る物語だから!!
あと、CV桑島法子のお蝶さんの演技が光るよね~。
「かか様聞いて・・・」からの「バッカみたい」吐き捨てっぷりの温度差で風邪ひきそうwwwへっくしww
モノノ怪の女性陣の演技はどれも秀逸に尽きるが、お蝶さんに主演女優賞を贈呈したい。
次点で女将の残酷な演技か、いや水江奥方の錯乱っぷりも捨てがたいが。
演技というか女の情念の発露そのものなのではと思うほどのリアルみ。
CV緑川光の狐面の男もビジュがよき。薬売りの貴重なチャンバラシーンも眼福。
しかし実のところ登場人物は薬売りとお蝶さんだけ、舞台はあの狭い台所だけっていう、最もクローズドでミニマムな話でもあるよなあ。
狭い牢も、梅林も、祝言の間も、生家も、処刑場も、罪状を言い渡す声も仮面の男も祝言の仮面達も屏風絵の夫や姑達や母上様も。
場面も人物もなんもかもみーんなお蝶さんの心象風景やペルソナや記憶の再生でしかないし、
薬売りの最後の「しかし、誰もいない」に含むものがなぁ。
あの屏風の人達や、お蝶さんも、もうとっくの昔にいなくなってて。
お蝶さんの心や情念だけがモノノ怪と一緒になってあの台所に縛られていたのでは・・・みたいな。
いやどっちかな~。お蝶さんはクソみたいな義実家を捨てて自分の幸せを見つけに行きました、でもいいような気はするか。
実は皆死んでましたエンドは鵺でやったし、お蝶さんは生存ルートで暫定としておこう。
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あかん眠い。
記事作成中だけど、PV伸び続けてるからいったんアップしてもいいだろうか。
ごめんねまた来てね_(:3 」∠)_