ものがたりを解釈する

アニメ、漫画、小説、神話、あらゆるものが語りかけてくること。最も深遠な、でも誰にでも開かれている秘密に、解釈というメソッドで触れていく。

海獣の子供、米津玄師のMVを解釈する。ネタバレなし。

 

 

 


米津玄師 MV「海の幽霊」

 

ネタバレなしで映画を楽しみたい人用にも書く。

ほかの記事は漫画のネタバレ全部ありの解釈なので注意。

 

さて、主題歌「海の幽霊」のMVはまじでたまげた。魂消た。超周回してる。

 

ほんとにシリウス星人が地球人のアセンションのために創りました、とか言われても信じるレベルww

 

たった4分の動画のなかに、さまざまな仕掛けがある。

 

サー、トンという心臓の鼓動の拍、波の音のような拍と、水中のようなくぐもったエフェクトで、

海の中で自分の鼓動を聞くような、胎内で母の鼓動を聞くような感じの両方が表現されている。

海の物語、誕生の物語に相応しい音づくりだと思う。

 

まず、このブログ初見でもある程度とっつきやすいように、脳の話からしようか。

 

脳は右脳と左脳に分かれて情報を処理してる。

 

右の脳がメロディや情感を司ってて、左の脳が言語や論理を司ってる。

 

歌、メロディと歌詞というのは脳の両方を使うタスクだ。

 

映像、視覚というのは人間の最大の情報入力だ。五感すべてのうちの7割だっけ。

 

脳、というものがどんな機構で、どんな使い方がそのスペックを最大に発揮できる使い方なのか、

そういうことを考える人はどれくらいいるかな。意識して訓練してる人は、その中の何割くらいだろうか。

自分はここんとこ、ずっとそんなことばっかり考えて試してるw

で、得られた経験、感覚としてなんだけど。

 

脳ってのは右と左、上と中と下、出入力のバランスを整えて、すべてを同期、シンクロさせて使う時、

 

最大のスペックを発揮する。そのときの処理の向上、受信感度は何倍とか以上、幾何数級的だ。

 

脳がそういう状態の時、感覚としては集中とリラックスが同時に訪れてて、とても静かだ。

空(くう)に、0に、無限に、混元に、愛に、そういう言葉で表現されるものをとても近くに感じる。

 

そこまで前置きしといて、このMVだ。

 

メロディと歌詞と、美しい映像が同時に流れ込んでくる。

 

サビのところでは特に映像の切り替わりが速い、ぱっぱっぱっと場面が変わっていく。見えないくらい一瞬のイメージもある。

 

注視したままこういうことをされると、脳は映像を理解しようとして処理を上げる。

 

どんどん切り替えを速くしていくと、顕在意識だけでは追いつかず、無意識の処理が開きはじめる。サブリミナルってやつだ。

 

そうやって徐々に準備運動をしていって、

 

2分くらいのところで、

ずっと美しいものだった映像が不穏なものになる。サー、トンの拍もなく間奏の曲調も低音だ。

赤黒い画面、不気味な魚がなにかに集って食らう、深海の生態系、命を感じない白さの古代のサメ。

ここで恐怖を喚起する、これも大事なステップだ。

恐怖、闘争、死、それは脳を上中下の3部位に分けた時の、下のほう、大脳基底核を刺激する。

土台、根がしっかりしてこそ、その上に複雑なものを乗せていける。

高く飛ぶためには、一度しゃがむ必要があるっていうか。

 

で、小石、隕石が海底に沈んでいく映像で、ついその石を追っていくような気持ちになる。

音楽も緩急がついててぐっと惹きこまれる感じだ。

その辺りの映像が一種の催眠導入だ。

 

そこから一気にブワッと「離れ離れでもときめくもの、叫ぶ今は幸せと」というサビのところ、

映像のスピード感もあがるなかで、何度も何度も回転する渦巻きのモチーフが出てくる。

 

少年が渦になる。水の渦右回転。赤い渦左回転。銀河の渦右回転。海中でも画面が回転してる。女の子も海中を周りながら遠ざかる。

 

回転する渦巻きってだけでも効くのに、青赤、左右の要素まである。

 

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対極図

対極図、これは陰陽の気が動いていくところを表した図だ。

 

陰陽の思想の言葉に「道は一を生じ、二は三を生じ、三は万物を生じる。万物は影を負い陽を抱き、冲気を以て和を為す。」っていうのがある。

 

冲気を以て和を為す、正反対のものの力が釣り合ったとき、止揚、正反合、和してひとつになる。

そしてその時、二つに分かれて再び一つになった時、なにかが起きている。

ただ元に戻るのではなく、0に同期して、次元が上昇する。シフトアップしている。

なにか、新しいものが生まれている。

 

回転、螺旋、渦巻き。それは混ぜ合わせる動きだ。対になるものを和することを促す。

赤青、左右、それが対になる原理の象徴だ。

 

海獣の子供、は誕生の物語なので、

赤い男性原理と青い女性原理が渦巻いて混交することで、新しいものが生まれる。

受精、受胎、創造の契機、法則になってるっていうか、そういう表現だ。

 

 これはとても普遍的な象徴なので、もっと、どんな意味でも見出せるけども。

 

脳がどう働いてるかって視点だと、

サブリミナル的な高速で、音楽と一緒に、

細部まで描きこまれた美しい映像で、

青赤左右の回転を交互に脳に叩き込む。

 

これはものすごい処理向上の訓練になる。意識して注視するほど効果あると思う。

 

で、過負荷集中のサビの場面が終わったら、

海中の少女が遠ざかっていくイメージと一緒に意識も浮上して、

また美しい映像で優しく軟着陸させてくれる。

 

映像の最後のほうは、冒頭と似たイメージが多くて、エンドレス周回に違和感のない仕様だwループになってる。

 

4分のMVの感想とは思えない長文になったけど、

まあそれ以上に内容の濃い、これは本物のアートだと思う。

瞑想の導入に使って捗ること間違いなし。ありがたい贈りものだ。

 

 

さて、怪獣の子供五十嵐大介を初見で見にいく人に話したいことは、

 

五十嵐大介の物語は、なんていうか感覚的だ。

物語の定型やセオリーを期待していくとがっかりすると思う。

 

少年と少女の恋物語でもないし、海洋冒険譚というわけでもないし、

海の生物とのハートフルな交流モノでもない。夏休みの子供の成長物語でもない。

伝奇、というのともちょっと違う。バトル展開もない。

レビューとかだと海洋ファンタジーと書いてあるけども。

まあ確かに・・・舞台がファンタジー というより、筋書きがファンタジーなんだな。

幻想的なイメージの連続っていうか。観ているとくらくらしてなんだか良く分からなくなってくる。

 

五十嵐大介の作風を知らないで行ったら、

 

映像はとにかく素晴らしかったけど、で、この作品は結局なんなの?ってなると思うww

 

ハウルの動く城と一緒だなww

 

カテゴライズがいまひとつ既存のものの中に無い。

 

自分の使う言葉で言うなら、神話的だと思う。人を内面へ導く、普遍性のある物語。

 

海獣の子供のジャンルは、創世神話だ。

 

そういうつもりで見に行くといいかもな、と思う。

 

創世神話っていうと、色々あるけども。

天空神ウラヌスのナニが海母神ポントスに落ちた泡から女神が生まれるっていう、

 

ポニョ君の名は、でも参照した有名な神話に似たやつが海獣の子供にもでてくる。

っていうか、怪獣の子供は、君の名は、とモチーフがとても良く似てる。流れ星が物語を読み解く鍵になる。

 

ポニョともモチーフが似てる。アンデルセンの人魚姫だ。

 

とにかく、怪獣の子供をみるときのコツは、考えるな、感じろ!

みたいなことに尽きるww感覚全開でただただ受け取りにいくといい。

 

シリウス星人のフィーリングが伝わるかもしれないww

 

あ、シリウス星人、鯨、とかでググるスピリチュアル界隈ではそういうことになってるらしい。

 

いわく、高次元の星シリウスは今は恒星だけど、かつては海の星で、そこに住む知性体は鯨のようであった。

その遺伝子を地球に持ち込んだものが鯨であり、シリウス星人は人間にも転生してるけど、やっぱり海や鯨が好きで、とてもとても賢い人達である。とか。

 

こないだ動画で見たサーファー物理学者のギャレット・リージがそんな感じする人だなとww


宇宙の8次元モデル

 

 

ま、それはそれとして、

海獣の子供でも、鯨という生物のスケールは地球を超えてる。宇宙レベルだ。その描写、今から圧巻の予感しかない。楽しみ。

 

あ、イメージイラストも螺旋、渦巻きでできてるな。空君が下降、海君が上昇、で琉花が真ん中ね。ほほう。

 

「海獣の子供」オリジナル・サウンドトラック

 

 

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君の名は。

君の名は。

 

 

海獣の子供を解釈する3 有限と無限

 

海獣の子供 (2) (IKKI COMIX)

 

 

結局、海の幽霊とはなんだったのか。

 

光って消える白斑の魚、同様に白斑があらわれる海から来た少年たちは、なんだったのか。

 

ものすごくミもフタもロマンもなくまとめてしまえば、

白斑のいきものたちは地球にとっての生殖細胞、黄体、卵子で、

光るのは排卵、成熟して受精可能っていう信号や合図で、消えるのは老廃物扱いで体外排出っていう。

 

誕生祭に海少年と同じ状態になってる海獣や魚がいることから、

隕石はあのすごく明るい流れ星以外にもたくさんあったってことか。ありふれたコンドライトだろうって話だったし。

受精卵になることに成功した白斑のいきもの達が集合してるってことかな。

そしてその一斉に生まれるものを食べに来るいきもの達で、あの大集合の誕生祭になる。

珊瑚の産卵と似てるとデデが言ってたし。

隕石については後述。

 


働く細胞ってアニメがあったけど、

人体の中には種々様々な細胞たちの織りなす世界があって、恒常性、動的平衡をたもつひとつの機構、総体になってる。

 

で、地球っていうのも、人に骨があるように大地や山があって、その上を種々様々な生物が細胞のように行き交っていて、血液がめぐるように、雨や川や海で水がめぐっていて、恒常性、動的平衡をたもつひとつの機構、総体になってる。

 

 極大と極小は相似する、そういう考え方だ。フラクタルだ。

 

細胞という総体のなかにも様々な機構が詰まっていて、恒常性を保つ構造があって、

太陽系、銀河系、天の川、そういうものも星々を構成要素にひとつの総体として成り立っている。

 

そのすべての動的平衡を保つ総体で、おそらくは共通、相似するサイクルがある。

 

生成発展し、崩壊し回帰する。

 

陽を抱き、陰を背負う。

リビドー(生への希求)とデストルドー(死への希求)を併せ持つ。

 

その二つが拮抗し和したとき、新しいものが生まれる。

 

プラスとマイナスの和が0になる。

そのとき0、無限、混沌、空(くう)から、創造を引き出すことができる。

 

きっとそれは、この有限の世界を構成する最も基本的な原理、法則だ。


この辺は、このブログでずっと書き続けていく主題だと思ってるので、

とりあえずそんなもんかー、で流し読んでオッケーだ。

何度でも繰り返し、色んなアプローチで説明していく。



 で、

アングラードが人間は地球にとって内臓のようだと直感するけど、

 

そのなかでも白斑のものは生殖関係の臓器や細胞に相当するっていうか。

 

女性には300個ほどの卵細胞が備わってて、

でも実際に子になって生まれることができる細胞はほんの数個だ。

白斑の魚たち、少年たちも、生まれたいという気持ちに似た希求、指向性、本能があるだろうけど、ほとんどは選ばれない。そういうものだ。

 

動物の受精では、ひとつの卵子に幾億の精子が受精めざして早い者勝ちの競争をするけど、

隕石を拾いにいった沢山の少年たちはそれだな。ひとつの隕石を獲りあう競争だ。

 

隕石が緒なのか卵なのか、そこは男女のイメージが反転してるようでもあり、

でもそもそも卵細胞の役は女性のものであるところを、少年にしてるわけだからな。

反転の反転で正位置だ。ややこしいww

 

空少年は、優れた陽の気質、男性、攻撃、能動の性質を発揮してその競争に勝利して

隕石を得るけど、受精卵となる権利は海に譲る。

 

空と海、の対比からみても、空少年より海少年のほうが、

うまくいくのは間違いないからな・・・。

 

陰陽にわかれ、兄弟で役割分担、チームプレイをすることで、

並み居るライバル達のなかから抜きんでて、隕石と結合し、

新しいものに生まれていくことを勝ち取った、ともいえる。

 

そういえば、アングラードが「君の中になにがあるのか見せてよ」と、幼い海少年と海に入ったとき、

 

アングラードが直感した海少年の本質、イメージは、乳房のある成人女性だったな。さもありなん。

 

空少年には全部わかってたんだろうな。

うーん。そういうところホントなんていうか人間離れしてる。

人間のスケールで考えたり動いたりしてないんだよな、葛藤が見えない、やるべきことを知ってるから、そのとおりにするだけ。みたいな。

死がないこと、記憶の連続性がそうさせるのかな。

 

空少年は、退場するべくして退場する。

 

男性性の象徴の彼は、同じく男性原理に属するもの、ジムや、陸の人間、科学、そういうアプローチに期待する。

 

でも、やっぱり産屋のなかのできごと、誕生の秘義、誕生祭は、古来よりの在り方に則って行われる。

居合わせることができるのは、女達だけだ。

 

ん?っていうかじゃあ、空少年は人間に具体的にはなにを期待してたんだろ?

それは総体のスケール、宿命への抵抗だよな。個の生を望む自由意志、葛藤、足掻き、人間味だ。

 

海少年を救う方法とか、

白斑化をとめて、生き残る方法とかかな・・・。

 

ああ、次作、ディザインズのテーマからするとつまり、生命創造の神秘そのものの解明、とかになるのか。

 

HA、ヒューマノイズドアニマル、動物の人化計画。

カエルの足をもつ少女、女の頭をもつ豹、象の頭をもつ子供、足のない豚、衝撃の絵面が次々でてくる。

猫耳とかよくある萌えな獣人ではなく、禁忌の雰囲気がある描写だ。

 

パソコンで作った遺伝子の設計図をもとに生命を創造するという、科学の求める先にあるもの。

 

ディザインズの天才マッドサイエンティスト、オクダのような人を空少年は探してたんだろうな。

 

うん、確かにオクダの突き抜けたサイコっぷりからすると、その期待はジムには荷が重いねww

 

オクダが絡んだら、怪獣の子供はとても5巻じゃ終わらないややこしい大作になってしまうww

海も空も、オクダに改造人間にされてしまう、いや人間に改造されてしまうww

 

気の毒だけど、ジムも男性原理も科学も後半はお役御免というのがテーマどおりだ。

 

空少年は、ずっと延命の可能性も模索しつつ、間に合わないと悟って、宿命通り誕生の権利を勝ち取る方針に切り替えた。

 

海獣の子供では、誕生の秘義は、女たちの秘密だ。

 

・・・で、次作でどうなる五十嵐大介ww

「本当の秘密は、ずっと秘密のまま」

の秘密のヴェールを、じゃあ、どこまで剥がせるかっていう、

そういうことをやりはじめたらしいぞ・・・。

 

 

 

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海獣の子供を解釈する2 セイレーンと人魚姫の兄弟

映画「海獣の子供」ARTBOOK

 

 

海少年の役割は母胎、と書いたけど、

 

より正確に言うなら、彼ら、少年たちは卵子、そして隕石が精子

それを飲むことで結合させた海少年は、いわば受精卵だな。

 

なんでそこ大事かっていうと、

原人とか、うたを奏でる巨人、女神とよばれるあの特別なクジラの役を考えるとそうなる。

 

おなかに女神の姿をもつ、あのクジラの役割の方こそ、母胎というか、産道だからだ。

 

海少年と、隕石を飲んだ琉花は、女神クジラに呑まれる。

 

クジラに呑まれるっていうとピノキオだな~。

木の人形が、クジラの腹をくぐりぬけることを経て、人間になる。

 

宮崎駿の作品にも必ずと言っていいほどトンネル的表現が登場する。

暗いトンネル、産道を通って、生まれ変わっていることを示唆するのは、

ポニョ、風立ちぬ、とかかな。

異界との行き来を示唆してるのが、トトロ、もののけ姫千と千尋とか。

でもまあ、異界から女を通して生命は引きだされるというなら、一緒のことではあるか。

 

暗くて狭いトンネルのようなところを通って産まれる。

これは人類共通の普遍的なイメージだ。

 

海少年と琉花はクジラの体内でソングを聞いて意識を失い、次の場面では洞窟にいる。

クジラの歌で隕石は目覚め、海少年は、それを琉花から受け取って飲みこむ。それがいわば受精だ。

 

そして海少年と琉花は暗く水に満ちた道を進む。

クジラの腹から洞窟の通路を進む、この一連の場面が産道をくぐるってことになる。

洞窟を抜けると、すぐに海だ。 

 

受精卵になった海少年は、新しく創造された、生命系か銀河の卵か小宇宙か、そういうものとして次の世界へと新たに生まれる。誕生祭が始まる。

 

うーん・・・、この設定では、連れて帰ってくるのはどうあがいても無理ゲーだなw

 

ちょっとこう、空少年も海少年も帰ってこないラストはものさびしいというか、

なにも変えられなかった無力さがそこはかとなく漂うラストって気もするんだけど。

 

誕生祭にいたジュゴンが、ラストでまた少年を育てているジュゴンなら、

海少年とは、生まれ変わってまた会えるよ。という感じかとは思うけど。

 

まあ、それは人間のスケールで考えるからそうなるんであって、

この物語で語られる世界観、星々の営みのスケールで考えると、善いことがおきてるんだけど。

 

・・・大きな集合・総体のスケールの営みに、個が為す術もなくて苦しい、というテーマは進撃の巨人の記事で詳しく書けると思うので、とりま置いておこう。


海獣の子供では好奇心という言葉を使う。

これは多分、ジョーゼフ・キャンベルの良く言う、至福を追求せよ、と同じものだ。

総体の指向と対になる、個の指向性だ。


海獣の子供でも、それでも琉花は一個の意志あるものとして足掻いた。

隕石を渡したところで役を終えず、追いかけていった。

だからこそ、ひとつ掴んで帰れたあの渦巻きは、海少年の一部とか、再会の目印でもあるわけで。


あと、八百比丘尼、人魚の中を食べると不老不死になるという伝承があるな。


だから琉花は歳とって語り部になるという導入なんだ。長命になるんだろう。

 

年をとった琉花の手に輝くあの銀河のようなものは、

メン・イン・ブラックのラストの、自分たちのいる宇宙がどんどん遠ざかって、

超巨大宇宙人の遊ぶビー玉に収まってるっていうあの感じだな。

火の鳥未来編で、火の鳥が極大の宇宙と極小の宇宙の両方に飛び込んでいって相似を見せてくれたあの感じ。フラクタルだ。

 

ただ、漫画のほうはそんな感じなんだけど、

 MVを見て、映画ではもう少し希望ある感じで終われるかもしれないと思う。

 

「風薫る砂浜で、また会いましょう」という歌詞だからな。

波打ち際は、異界と現世、此岸と彼岸の交わるところ、そこを琉花が歩いていって映像が終わる。

その映像は、またMVの冒頭につながっていて、ループするイメージになってる、で、

「開け放たれたこの部屋には誰もいない、潮風の匂い染みついた、椅子がひとつ」とまた歌がはじまる。

 

その椅子は、亡くなった人や、海からきたもの、

見えないなにかが訪れたことを確かめるための椅子だ。

 

ふたつの世界の境界線を歩く琉花、彼らを迎えるための椅子。

 

なんか、その場面の作り方次第では、

海とも空とも、またいつか会えるのかもって気がするだろうから。

 

 

 

 

 

少年たちが人魚やセイレーンなら、

海獣の子供異類婚姻譚としての側面からも読み解ける。

 

人魚姫も雪女も、泡になるか、去ってしまう。

 

海少年も泡になって消えていく、とも見える。

空気の精に生まれ変わっているわけでもあるけど。

 

声が出なくなる、体が不調になるっていうのも、人魚姫がモチーフだからそうなる。

人魚姫は歩くたびに足が痛むんだっけ。

 

海少年が声を失い泡になる人魚姫なら。

空少年はセイレーンかと思ってググったら、ウィキにあったので引用、

 

「セイレーンが歌を聞かせて生き残った人間が現れた時にはセイレーンは死ぬ運命となっていたため、海に身を投げて自殺した。死体は岩となり、岩礁の一部になったという。」

 

あー、それで空少年が座ってた波打ち際の岩がMVで強調されてるのかね。

 

海少年は儚い泡になり、

空少年は固い岩になるのか…。

 

それも対比だな。

 

ああ、海獣の子供ロゴマーク、対極図になってるな。左右が反転なんだけど。

空少年が頭を上に、下を見てて円運動に泳いでいくようなポーズで、

海少年が頭を下にして手を広げてる。受け入れるポーズだ。

よく考えてる、というか描いてるとそうなるんだろうかね。

インスピレーション、普遍的な真実を直感するって、そういうことだ。

 

空少年は重い岩となって凝り、下降していき、

海少年は軽い泡となって解け、上昇していく。

 

対極図のエネルギーが巡っていく。

 

神話的な変身の物語でもある。

 

姿を変えながら、巡っていく。それはあらゆるものごとで言える健やかさだ。

とどめようとすれば、淀み濁っていくしかない。なにごともだ。

 

 

 

人魚姫は悲恋の物語だ。

王子様は隣国の王女に夢中で人魚姫をかえりみない。

人魚姫は、好きな人に自分を見てもらえない。

 

なんか、金髪碧眼美少年とアジア系坊主頭少年の、露骨な顔面格差もこの辺からきてると見たw

 

ジムも読者もついついどーしても美少年空君を見てしまう。

小悪魔的で美しいセイレーンに魅せられ、惹きつけられてしまう。

 人魚姫の海少年は、その影に隠れ霞んでしまいがち。

 

海少年は琉花と出会う、探しに来て、流れ星を見せてあげたいと言う。好きになってる感ある。

なのに琉花が波打ち際で空少年に出会って、何よアイツ意地悪ね、とか意識しだすと、

海少年は声がでなくなってしまう、と解釈してもいける。

 

自分を見て、とは言えないのが人魚姫だ。かわいそう。

 

で、誘惑に失敗したセイレーンが岩になるというなら、

 

琉花はどこかで、セイレーンの誘惑ではなく、声無き人魚姫のほうを選んでるはずだ。

 

海少年にだけ、「言葉にできなかった事は無かった事になる、それは嫌」と自らの心の内を話して、彼の心に触れる。

海少年も琉花の頬に触れてる、あの辺の場面かな。


あっ。MVでは、琉花が海少年の腕を掴み返してるな。

漫画では、ただ手を引かれてるだけなんだけど。

そこの変更、両想いになってる感じ出てるかもよ。


セイレーンは誘惑に失敗して岩になる。

琉花に口移しで隕石を渡した時、突き飛ばされて、拒否られてるしな。

「お姉さん、遊んであげようか」なんて妖しく誘った空少年は、退場することになる。惜しいなー、もっと彼を見ていたかった…。

満月前後と思っていたのに早すぎる、と言ってたけど、モチーフがセイレーンだからそういうことになるんだろうね。

 

人魚姫を選んだ琉花王子は、最後まで海少年を諦めない。ずっと傍にいて、ずっと追ってきてくれる。

ポニョだと王子役はそうすけだ。

 

琉花もそうすけも、どちらも直感がはたらいて、ちゃんと人魚姫を見つけてくれる素敵な王子様だw

 

アンデルセンの原作の王子様はボンクラ・・・鈍感と言わざるを得ないw

 

 

五十嵐大介といい宮崎駿といい、

やはりあの悲恋には救済を与えたくなるものなんだろうか。

 

ポニョの記事もまとめていかないとな。

またあのタロットの本とにらめっこだー。

 

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映画「海獣の子供」ARTBOOK

映画「海獣の子供」ARTBOOK

 

 

談話室(常時更新中)

このブログは掲示板のスレッドから始まったので、

その雰囲気のまま、誰でも書きこんでお喋りできるところがほしいなと。

 

各記事にコメントを残すこともできますが、

スレ主管理人からの回答は主にここでやろうかと思います。

 

質問、感想、新たな解釈、新しいソース、

噂話、経験談、普段は言わないようにしてるけど誰かに言いたい怪しい話、

 

なんでもお気軽にどうぞ。

ここでの話題から他の記事に追記することもあります。

 

 

このブログについて

このブログのはじまりは、掲示板のスレッドからでした。

 

2018年8月の金曜ロードショーハウルの動く城を見て、

何もかもすべて解ったぞ!これは素晴らしい物語だ!書きたい!とスレ立てしたところから毎日書き込んでいって。

 

まとめサイトにも載って、反応を頂いて、

 

金ローでは続いてジブリ作品が放送されたので、その読み解きもして、

 

宮崎駿の過去作や他のアニメや漫画やラノベや児童文学や、心理学や神話学や民俗学の話題にまで展開していって、

 

あっという間に半年以上経って、スレも3つ目になって、まだ書けそうなのとリクエストもあってブログを開始。

 

また、考察や解説というには、自論が入り過ぎて語弊があるとの指摘がありまして、

ここでは解釈という言葉を使っていこうと思います。

 

ここでは自分が読み取ったことを自由に書くけれども、

物語の解釈は、読んだ人の数だけあること、

すべての作品と作者に敬意を忘れないこと、

それを忘れないようにやっていきたいです。

 

このブログの内容は絶対そうということではなく、

読者と物語が、それぞれの関係性を築いていくひとつの参考になればと思います。

また、記事は書き捨てでなく、常に推敲、改訂して解釈をより高度なものにしていくつもりです。

 

物語の作者に敬意は持つけども、人名はすべて敬称略で書きます。

 

敬意、というのは美徳ですが、忖度にもなり得ます。

クリアに物事を考える時には、そういうものはないほうがいい。

 

そもそも他者の作品の解釈を書こうという行為自体、無粋、無礼、不遜とも言えるわけで。

 

そこはやっぱり申し訳ないなと思いつつ。

でも、ものがたりは万人に開かれていて読み解かれるのを待っていて、つまり読んだ人のものでもあるわけで。

 

また、オカルトやスピリチュアルや心理学、仏教、陰陽などの概念や用語も頻発しますが、

 

すべて物語をより楽しく読むために、聞きかじりのまま使っているだけで、

 

自分は霊能者でも教祖でもカウンセラーでもないし、そのような素養も皆無です。

 

そういう話題をもちかけられたとき、まず新しい話の切り口として歓迎しますが、

 

お悩みに回答するなら、いつでも「内面へ向かい、自分で自分を救え」ということを言います。

 

自力救済の方法、メソッドも、自分が知ること、感じたことは、言葉にできる限り書きます。

 

あやしい話をすることも、物語を解釈することも、自分にとっては同じことです。

 

求めるものがあって、そこへ至るために言葉を使う。

 

言葉だけでは届かないから、音楽とか色彩とか図像とか身体技術とか、

ほんとは色んなものを使っているんですが、

 

とりあえずブログで、言葉でまとめて記録してシェアしていきたいと思います。

 

スレッドの内容も順次まとめて記事にしていきます。

 

ハウルの動く城を解説したい

https://mao.5ch.net/test/read.cgi/comicnews/1533929590/l50

続・ハウルの動く城を解説したい

http://mao.5ch.net/test/read.cgi/comicnews/1539542998

余・ハウルの動く城を解説したい

https://mao.5ch.net/test/read.cgi/comicnews/1543836203/l50

 

 

ハウルの動く城 [DVD]

ハウルの動く城 [DVD]

 

 

海獣の子供を解釈する1 パンスペルミア説。

海獣の子供 (1) (IKKI COMIX)

 

6/7公開の映画に行く予定なので、まず漫画を久しぶりに読み直してみた。

 

そうだな~。シリウス星人の物語なんだろうなwっていうのは置いといて。

 

象徴を使って読むなら、これは女性性の物語だ。

海の物語っていうだけで、もうイコール海は母、っていう連想になるけど。

 

陰陽の思想で、対になるもの。
陽、白、空、火、能動、緒、剣、科学、男性原理。
陰、黒、海、水、受動、卵、器、魔法、女性原理。

 

金髪碧眼で白い肌の、空という名前の少年と、
黒髪黒目で褐色の肌の、海という名前の少年が出てくる。

 

MVとか予告を見ると、ナチュラルに金髪美少年との恋物語かなーと思うが、そうではないw

この2人の露骨な顔面格差も人魚姫やセイレーンのモチーフ由来なんでそれは後述するけど、

 

象徴の符合から見れば、この設定でどっちがこの物語でより重要な役がくるかは自明だ。

 

さらに、この2人は血縁ではないけど、兄弟のようにふるまう。
空が兄的で、海が弟的だ。陽が動き陰が従う。
空の方が主体的に行動し、海は空の後ろに寄り添って立つ。

 

この物語は、君の名は、にモチーフが似てる。彗星と湖、隕石と海、少年少女、だ。

君の名は、の記事もまとめないとな~。

 
彗星という緒と、青い地球という卵、精子卵子が結びついて新しい何かが生まれる。

 

男性原理と女性原理の一対の結合、混交から、新しいものが生まれるという、

人々のレベルでも、星々のレベルでも、

極小と極大が似た相を示すフラクタルになって照応している、ある根元的な法則っていうか、

 

ポニョでもグランマンマーレが「私たちはみんな泡から生まれたのよ」と言うあれ。


ウラヌスとポントス、天空神が落としたナニと海神の交わった泡から女神が生まれるギリシャ神話、


生命の起源は、彗星がもたらした有機物や微生物が海に落ちたところにある、というあれ。

 

パンスペルミア説だ。

 

君の名は、では村ひとつの反魂や復活という人間主体の描写になるところを、
海獣の子供、ではもっとダイレクトに新しい銀河や生命の発生みたいなイメージを描いちゃう。


超画力の為せる業だとは思うが、まあその分、
さわやかな青春ラブストーリーとしても見れる君の名はよりも、
わかりやすいエンタメ感がないというか、難解というか抽象的というか、感覚に依るところが大きい。

 

創世の神話、なんてテーマの物語があんまりないからな~、そうだなあ。

 

メインでなくていいなら、コブラに銀河の卵、っていう発想がある回があったな。
エンデの果てしない物語ネバーエンディングストーリーにも、
一粒の砂から世界を再創造するっていうのがある。
映画メンインブラックのラストも宇宙がビー玉に収まってるっていうフラクタルの描写がある。

 

っていうか、大切なことは言葉にならない、というサビの歌詞で、
言語にしたら言語化できないものを切り捨てているんだ。とか、

 

五十嵐大介のテーマは割といつもそういう感じなので、解釈するとかそのメッセージに逆行するようで、やりにくい感じあるんだよねwwでも書くw

で、その後で手放すメソッドをやる。それでもっとずっと良く解る。まじだぜww

 

言葉を知りながら

言葉を捨てることができるもの、

それがふたつの世界を繋ぐもの。
というのも五十嵐大介の「魔女」の名言だ。

 

で、だ。

メインな内容はそういうことなんだけど。

パンスペルミアで新銀河、新生命系の誕生なんだけど。

 

運び手や母胎に選ばれるのが、少年や少女や、その他の人間なわけだ。

 

星々の営み、大きな指向性のようなもののままに生きている少年たちは、
やや人間味に乏しく感情移入しにくい。少なくとも漫画では。

 

そんで、男キャラがみんなメインイベントから除け者というか、
一生懸命なのに報われなくて可哀そうなんだよなー。
空にしろ、ジムにしろ、アングラードにしろ。

 

で、あまり目立ってなかった加奈子とかデデが、最後に大事なところに間に合う。
デデが「海は彼岸、女の体は彼岸から生命を引き込む通路、海のことは女が専門家」と言うがその通りになる。
ジムもアングラードも、男だったばかりに本番に誕生祭に立ち会うことができないってことらしい。

 

海は、少年なんだけど空との対比で陰的、女性的な属性を与えられてる。

 

彼の役割は母胎、それは本来、女性にしかできない役のはずだ。

 

なんで五十嵐大介は、わざわざ少年を母胎にしようと思ったんだろ?

 

海に属する少女と、陸の少年の物語でも良かったはずだ。

 

人魚やセイレーン、ローレライ、メロウ、ウンディーネ、海の魔性は女性形というセオリーがあるところを、
あえて少年にしてる。少年を二人にして陰陽にわけて、陰属性のほうに女性の役を与えるという手の込みようだ。

 

そうすると・・・なにが変わる?

 

 

・・・・・

 

 

ああ、
「本当の秘密は、永遠に秘密のまま・・・」

これも魔女のセリフだけど、これがやりたかったのかな。

 

もし海の少女と陸の少年の物語だったら、

少年はなんとしてでも少女を救って連れて帰ってきちゃうからな。

 

王道パターン、お約束の力が働く。

そういうのが男性性、陽、能動、そういう象徴のちからだ。
少女はそれに従う、受け入れるのが女性性だ。

 

この物語のクライマックスで、少女琉花は少年海を連れて帰ることはできない。

少女、女性は陰属性、海も陰属性を付与されてる。マイナスとマイナス、
磁石のS極どうしが反発してしまう。引き合わない。あと少しで、手が届かない。

 

象徴ってそういうものなんだよな・・・。
ご都合展開にすると、無意識にまで訴える力のある作品にならない。

 

「異なる世界のものどうしの、過度な接触は互いのためにならない」
っていうのは翠星のガルガンティアの船団長のセリフだけど。

 

海、異界、波打ち際で、生と死が反転する世界、
それぞれの住人に住むべき世界がある、と言いたいのかもな。

 

海から来た少年たちが人魚やセイレーンなら、この物語は異類婚姻譚としての側面も持つ。

 

人魚姫は泡になってしまうし、雪女は去ってしまう。

 

人の世界と関わることはあっても、馴染むことはなく、最後は別れる類型が多い。

 

海少年は、泡になって消えていくようにも見える。人魚姫だ。

 


男達が、誕生祭に立ち会えないのもそうだ。
男の世界と女の世界もまた、此岸と彼岸いう対比になる。

 

琉花の父も、第二子の出産に間に合わない。

「肝心な時にいつもいない男っているのよね・・・」と酷評されてるけど、

 

出産の秘義、秘密。

忌屋、産屋のなかのできごとは本来は女たちだけの秘密なんだ、と

 

そういうことにどうしてもなるのかもな~。描いててそうなっちゃったのかもな。

 

まあ、どうやっても事が出産となるとね。男の役はないわなww

物語の前半、受胎まではいくらでも頑張れるけど、後半ではお役御免になるということかな。

 

秘密は、秘密のまま。それは五十嵐大介らしい世界観かもしれない。

 

映画では、どんな変更やフォローがあるかも注目だな。
男が、男ってだけであまりに不遇だと、
伝奇や神話の文脈に親しんだ人なら納得かもしれないけど、
現代のジェンダーフリー的感覚からは、ちょっと読後感がよろしくない気がする。

 

そう、自分はこの物語の筋書きはあんまりピンとこなかったんだよな。

魔女や、他の五十嵐大介作品の方が好きなものがある。

 

でも映像化には向いてる作品だったなーと、MVでほんとに感動したから、期待して見に行く。

 

でだ。

語り部の琉花「世界の秘密はそのヒントを、あるいはそれそのものを様々な形であらわしている。わたしたちに語りかけている。お前の小さなてのひらの中にある物語にも世界は姿を借りて潜んでいる。」 

 

世界の秘密、本当の秘密。

 

それは自分も何度となく言葉にしては手放し、近づこうとしてきたものだ。

ハウルの動く城でも同じものが描かれていた。黒い穴だ。

 

女の体は彼岸から生命を引き込む、というセリフがあったけど、

 

そうすると命ってものは彼岸からやってきて、
現世、此岸の命は死ぬと彼岸へ帰って、

では彼岸、海の命はどこから来てどこへ行くのか、という疑問がある。

 

命ってのは、此岸と彼岸、現世と異界、あっちとこっちを行ったり来たりしてるだけなのかな?とか。

 

それはやや窮屈な世界観だ。有限のなかでリソースが行き来するのみとなるとな。

 

行き来、それもある。

 

でも、そのサイクルだけでは、
怪獣の子供で新生したような圧倒的な奇跡、生命、銀河、渦巻くなにか、
そういうものがどこから来るのか、感覚的に説明できない。
此岸にそれだけのものの対価になるものが思い当たらない。

 

海、異界、彼岸で起きたできごと、新なるものの誕生、創造。

 

それはどこからきたのか。それを思うことだ。

思えば、きっと気がついていける。

 

無から、有が生まれたこと、

 

転生を繰り返す魂が、最初に生まれたときのこと、

 

魂のはじまり、存在の始まり、

 

原初の混沌、混元。

 

全知全能、ゆえに零知零能。

 

プラスもマイナスも陽も陰も光も闇も未だ生まれない、

 

身もなく心なく、名もなく、わざもない。

 

最初の創造は、そこからやってくる。

 

それはいつでも開かれていて、

自分達も、本当にいつでも、それにアクセスしていい。

いつでも、今も、本当は、それによって生きているのだから。

 

 

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魔女 第1集 (IKKI COMICS)

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