ものがたりを解釈する

アニメ、漫画、小説、神話、あらゆるものが語りかけてくること。最も深遠な、でも誰にでも開かれている秘密に、解釈というメソッドで触れていく。

Thisコミュニケーション/5種体癖主人公

 

 

 

 

15話ぶん無料だったから読んでみたら面白かった。

絵もどんどん良くなるし完結したら紙で買おう。

オススメしたいけどこれは万人受けはしないかもな~。倫理観が大問題w

毎回主人公によるホラー映画風殺人事件でオチるのが、だんだん慣れてギャグな気がして笑えてくるのはヤバいww衝撃の一話からどんどん自分の倫理観がバグってく感が中毒性高いww

 

 

 

 

 

5種体癖の特徴が強くでた主人公なので、

5種の感性が知りたい人にはいいかも。論理と合理の権化だ。

損得が感受性の中心であり、メリットとデメリットで行動原理が決まる。

視野が広く状況判断が適確、人の特徴を掴むのに長けていて指揮官適性が高い。

合理主義が行き過ぎてサイコパス殺人鬼になってるが、人情や感情の機微には実はむしろ敏い。グループをうまくまとめて盛り上げていく最強のコミュ強だ。

 

5種体癖主人公というと無職転生のルーデウスもそうだが、

誰よりも現実が見えてるからこそ、かわりに理想が低いというか、大それたことを夢見ることができない感じが似てるな~と思った。メシ食う以上の動機がない。

ルーデウスは脱兎・逃げ腰・低頭・詐欺師などと綽名されるビビリ気質だが、

デルウハは5種のわりに肝の据わってるというか振り切れてる感じだ。内面の不安の描写は無い。

 

策が尽きると見切りや諦めが早いっていう欠点が見えるのは、一話で自害をする場面だな。

食料がなくなり目的地が廃墟だったとこで、自分の命にもサイコキラーが発揮される。

 

 

一話で、雪山のさらに地下からでてきた少女の名が「よみ」

死の国や根の国からあらわれた女が黄泉(よみ)というのは中々興味深い。

そっち方向へも掘り下げられそうかな?どうかな?

 

まあ、まず体癖からメモしてみよう。

 

よみは7種かな。

「私より弱いやつには命令されたくない」というヒエラルキー思考。

初対面ではマウント気味。相手が力を示せば認めるというコミュ傾向。

ツンデレで考えるより先に身体が動くというと9種っぽくもなくもないが、

直感的というよりは脳筋で単純バカな感じ。騙されやすいし暴れたがりだし。

攻撃されてただ避けるのではなく反射でそのまま反撃してる攻撃性能の高さとか。

 

 

いちこは2種

「私は長女、みんなは妹」家族的結束が好き。

「クソマジメ、律儀にやりやがる」応用力の低いマニュアル思考。

頭脳型(勉強が得意そう)なのでデルウハが砲術を教えようと思ったのもわかるし、本を読んでる姿がハマっている。

猫耳みたいな髪型や、2種にしてはかなり表情豊かでかわいい。

 

 

むつ・・・は、6種かな?

5種デルウハと似た感受性でありながら「予想外の動きで俺を振り回す」っていうとな。

5種6種は裏切りや暗躍やスパイ活動にも適性がある。

むつはデルウハを出し抜けるのか、裏表になっている関係性にも注目だ。

裏主人公むつはラスボス悪魔デルウハを打倒できるか、というテーマもある。

あーデルウハなんて変な名前と思ってたけど、悪魔っぽさってことか?

 

 

にこは3種ぽい

依存的で享楽的でカワイイ。親を人違いしてたとかそういう間抜けな笑いどころを用意されるとことか。

 

みちは9種か。

かわいいものにしか興味がないという。感性が独特で協調性や表情に乏しい感じ。もっと出番があれば評価かわるかも?

 

いつかは10種。

「ぼかぁあいつが弱くて本当にうれしいよ」「強いばかりじゃ一人になる、そんなのさびしいだろ?」人情派きどり。

10種は博愛主義者。より弱い者や助けが必要な人が好き、という言い方もできる。

「おまえがいてよかった」と人の欲する言葉をかけてやれる直感力はお館様を思い出した、人を育てていける10種の才だ。

ガハハ笑いは女子に不似合いなようで、ざっくばらんでおおらかな10種らしさの表現でもあるのかも?

 

 

所長

体癖はなんだろうな?今んとこ判断の決め手がない。

「30分目を離しただけなのにまた殺人事件が起きている」

「絶好調ですな」ツッコミがおもろすぎるwww

 

 

っていうか、この作品は全体的にセリフ回しのセンスがいいよな~

「てめえらの死体の上でハイキングだー!」とかなんとも洋画っぽい叫びw

ホラー演出のどっかで見た感といい、映画をたくさん観てる作者なんだろう。

 

 

吉永神父は1種かな?

ずっとボッチで地下施設の人々を守りたいわけでもないのに、

自分の能力が正しく、少女を誑かす悪魔を倒すという勧善懲悪に酔う。

必要悪とか現場の判断とかよりも毀誉褒貶のお題目を好むのは頭脳型的だ。

 

 

作中にバランスよく各種感受性が配置されてるので、作者は人間観察に優れた5種だろうかとも思った。

あと足りないとすれば4種、8種か~。

 

オスカーはなんだろうなぁ・・・。

アンドレとオスカル、片目を失うなどベルばらオマージュっぽいんだけど。

デルウハが大それた理想を抱くような気質でないぶん、

オスカーが人類の希望みたいなものを示して導いてくれるキャラの配置なんだろう。

遠い神聖への信仰心があること、デルウハが最低クソ野郎と知りながらそのままに愛してくれるというのは8種の愛っぽいかもしれない。女性で軍人というのも耐えることと苛烈さを併せもつ8種向きかも。

 

 

Thisコミュニケーション、かなり意外性のあるパターンをうちだしてきていながら王道展開でもあって素晴らしい。ここからどんな物語になるのか楽しみだ。

個人的にはデルウハは最終話で死んでほしい(^ω^)勧善懲悪!毀誉褒貶!

いやまあ、種が滅ぶかどうかの瀬戸際で倫理も善悪もクソもねーけどなwww

そんなもんは人間社会の中でしか通じない実体のない概念、脳内世界にしかない共同幻想に過ぎない。

人間社会が失われているなら、自然の理である適者生存しかねーわ。生き残ったモンが正しい。

全員にしっかりがっつり殴られた後でならハーレムエンドでもいいです٩( ''ω'' )و

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体癖

体癖 - Wikipedia

 

 

参考文献はこちら。 

 

 

 

Amazonじゃなくて公式に著書がある。ガチりたい人は通販で。

もっと流行って廉価版とか文庫版とかでるといいよなー。

www.zensei.co.jp

 

 

 

 

ところで、ディスコミといえば植芝理一のこっちじゃろと思ってしまう。

民俗、呪術、心理、オタクの好きなものが濃縮煮込みにされた名作。キツネ面と学ランの組み合わせは素晴らしい。

 

 

 

 

inspiration.hateblo.jp

inspiration.hateblo.jp

inspiration.hateblo.jp