ものがたりを解釈する

アニメ、漫画、小説、神話、あらゆるものが語りかけてくること。最も深遠な、でも誰にでも開かれている秘密に、解釈というメソッドで触れていく。

ブルーピリオドを解釈する。 体癖論とエニアグラムとチャクラとRGB。

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

 

ブルーピリオド、アニメ化決定おめでとうございます。

blue-period.jp

 

つっても記事のネタにしたいのは7巻から登場するこの三人組なので、多分アニメ化範囲で出番なくてぴえん。二期くれたら本気出す。

 

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今回は作品の解釈でなくて、自分なりの解釈の方法論というか、学習方法をメモしていく感じで。

 

前回ちょっと触れたけど、

体格や仕草から人を観る、体癖というのに興味を持っているところなのだが、

体癖 - Wikipedia

村井八雲が見れば見るほど6種、前後型・呼吸器型の陰の特徴に当てはまる。

 もはや作者は体癖論からキャラ作りをしてるのでは?というレベル。

 

そして八雲がいつもつるんでるはっちゃんとモモ、

この三人の関係性を、がんべあさんのブログで学ばせて頂いてるエニアグラムで見てみると、

 

八雲が感情タイプ、はっちゃんが思考タイプ、モモが本能タイプとなっていて、

この三人だと人間関係が安定するのがわかる。気の合うトリオ尊み箱推し。

 

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がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方


より詳しくだと、八雲が3達成者、はっちゃんが5観察者、モモが8統率者なので、

黄金三角形ではないのだが。

 

さて、しかしこの手のメソッドは世に数多あるのだが、興味深くてあれもこれもと読むからこそ、

○○論ではx番目で、××論ではy番目で、△△論ではz番目、などとイチイチやってられるわけがない。

5番で12種で、9種の裏表が、など馬鹿正直に暗記してられるかい。

こちとらもうとっくに学生じゃねーんだよ!バーロー (ノ`□´)ノ⌒┻━┻ こんな顔文字使ってた世代なんだよ!

 

しかし様々な知識の断片を、自分なりに体系化することは覚えた。

人間に関することなら、結局はこの体の身体感覚で確かめられることなのだ。

その認識を改めて図で説明してみるなら、こう。

 

 

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チャクラ - Wikipedia

チャクラ、で検索すればこういうのがたくさん出てくるのだが、

この図を採用するポイントは、グラデーションであることだ。

 

たとえば、虹を何色とするかは文化圏によって違う。

日本では赤橙黄緑青藍紫の7色だが、各国ではこう。

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こういう画像も話題になったね。

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実際のところは虹やプリズムで分解した光を見れば、境目などないグラデーションだ。

義務教育の理科で習う、当たり前のことだけども。

 

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連続諧調のどこを切り取って名付け、分類して観察して専門化しても、いいけどもだ。

バラバラにする前は、すべての波長を含む白い光であったことを今一度、何度でも思い出してほしい。これはとても捗る例え話なのだ。

 

RGB、すべての色を等量に重ねれば、元の光へと回帰する。

虹色に分かたれたチャクラをもつ人体でも、同じことができる。

オーラソーマとか、色を使う瞑想の極意はこれだ。

習ったことはないが確信する。

 

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いや、ちょっと結論を急ぎ過ぎた。順にやっていこう。

 

つまりこう。

 

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これでなんの矛盾もなく納得できる。

情報が増えても大丈夫。

 

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で、エニアグラムならウイング、体癖なら遅速型など隙間を補完してくテクニックがあると。

 

で、だ。

チャクラのメソッドが額、喉、胸など身体の前面表面を通る気のセンター(中心、経絡)であるのに対し、

体癖論は背骨、背面内部からも人間を観る。

体の重心が腰椎のどこにあるか、という肉体のメソッドであるところが興味深い。

チャクラは気・精神の技法であり陽、体癖は肉体の技法であり陰。

これって両者は人体を前後で補完し合うことのできるメソッドなんじゃないかな!?すごくない!?どうかな!?興奮するんだけど!!

図はこうね。

 

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まあ、そしてだ。

思考・感情・本能の三分割は、

脳の三位一体説シュタイナーの教育論とも符合する基本中の基本だ。

 爬虫類脳・哺乳類脳・人間脳|3つの脳の構造でわかる人間の三大欲求 - Web活用術。

シュタイナー教育 - Wikipedia

 

つまりこう。頭の中にも身体に照応する虹があるわけよ。フラクタルなわけよ。

 

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シュタイナーのメソッドでは表象感情意志という言葉だけど、まあ言いたいことは一緒だ。

これは精神肉体の三位一体とも照応する。

 

さて、いい加減同じような図ばかりになってしまった。

 

まあ適当に判るとこだけ斜め読みでオナシャス。

 

 

じゃ、例題のトリオに戻ってもう少し具体的にしていこう。

 

 

モモは赤

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・法被隊のリーダー

・勝負ごとにムキになる。勝つまで挑む。

・初顔合わせでは舐められんようにイカつくキメる(主導権を欲する)

・相撲好き(一対一の肉弾戦が好き)

 

体癖なら7種捻れ型泌尿器型陽、

エニアグラムなら8統率者、

 

本能、意志、脳幹、マニピュラチャクラが彼女の心身のセンターだ。

そこから湧く力を主に使って生きている。

 

腹が据わる、とか腹が煮える、という慣用句があるが、

怒りや闘争本能、生きたい、生存を拡大したいという原始的な衝動、

シンプルゆえに強力な推進力を有する。やる気満々。ファイター。

マグマのようにふつふつと、熱い血がたぎる。マニピュラはそんなフィーリングだ。

 

脳幹や丹田という、生きものとしての土台部分を養うには幼年期(0~7才)の環境が大切だ。

親に見守られ、自然と親しみ、運動の基礎をくりかえして習得する。

 

野ザルのよーに田舎で近所を大冒険で育つといいんだけど、

現代人、都市生活者はこの段階の発達が不十分になりがち。

 

八雲は緑

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・「俺かわいそ」と「でっけえは最強」かまちょと見栄坊の両面性。

・背を丸めがち、アゴ突き出しがちの姿勢。

・語尾伸ばしがち、スローな喋り。

・神輿のてっぺんで騒ぐお祭り男。

・人間関係をバランス(表情や距離感など非言語コミュニケーション)でよく見ている。

・空腹を訴える(きねみのように食べて「しあわせ~」とは異なる)

・刺青やピアスは自傷であり装飾、破滅行動と美意識の両面。

・目が据わってる。

 

体癖があまりにも6種前後型呼吸器型陰、(博識1種、浪人は危機で裏を使う。)

エニアグラムなら3達成者、ウイングで4寄り。

 

感情、辺縁系、アナハタチャクラが彼の心身のセンターだ。

ハートの力を主に使って生きている。

 

胸が熱くなるとか、胸が痛むとか、ハートウォーミングとか言うけど、

感情や情感、他者への共感、人と人との関係性や繋がりを求めていく気持ち、ロマン。

瑞々しい生命のように柔らかく伸びゆき、優しく傷つきやすい、アナハタはそんなフィーリング。

 

辺縁系は哺乳類の脳。

哺乳、母が子に乳を与え触れあう。それが他者との関りの始まりだ。

7~14歳くらいは学校に行くとかで家族以外との関係、同年代の友人や異性との関係性を学んでいく。

 

現代人、都市生活者はここを使い過ぎて疲れていることが多い。

毎日同じ職場で同じメンツで長時間、などという環境は実は不自然であり、

SNSなどで常に人と繋がっているとか、対人関係に気を遣い過ぎるのだ。

自粛やリモートで気がついた人も多いかと思う。

 

 

はっちゃんは青

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ボードゲームが好き。世界(ボード)を客観的に見渡す、鳥瞰・俯瞰の視点がある。

・同級生の食い違いの原因が語の定義にあると解るが、傍観する。言語能力が高い。

・公平で秩序を重んじる。ゲームの結果なら同級から昼飯代を巻き上げて平気。

(可哀想だから返すとか無い。宅飲みなど別の形で還元してるとかは有り得る。)

・優しい雰囲気(感情の起伏という弱みを見せない)。

・頬骨と三白眼(カマキリ顔)

 

体癖は1種上下型頭脳型陽、

エニアグラムは5観察者(ちょっと自信ない)

 

思考、前頭連合野、アジナーチャクラが彼の心身のセンターだ。

 

なにかを知りたいという欲求で生きている。

言語や知的活動で世界を把握し、アイデアを表現しようとする。

反面、食欲とか運動意欲とかの肉体感覚や自己保存を疎かにしがち。睡眠は長い。

 

どこまでも青く遠く澄み渡る空 のようなフィーリング。

 

前頭連合野は、高度な精神活動の脳だ。

14~21歳の時期、高等な数学や抽象的な概念を理解することができるようになる。

 

 

 

 

 

 

っていう。

諸兄はどのタイプだろうか?

 

自分ははっちゃんと同じ青・思考タイプだ。

理屈を捏ねまわすスレやブログを自発的に書いて愉悦する。

で、サブが赤・本能だ。煽り耐性が低くレスバでマウントしたがりがち。

 

なので八雲のような、緑・感情で、ハートで生きてる人がものすごくクリティカルに刺さる。

 

無意識に自分に欠けているもの、足りないフィーリングを求めてるってことだろう。

 

好きな人やキャラクターのタイプから、自分を知ることもあるわけだ。

諸兄の推しや二次嫁はどうだろう、貴方に何かを教えたがっているのかも知れない。

 

自分がをもっているから、の人と気が合う。

補完すればRGBは白光に、調和や安定になると理ではなく肌でわかる。

 

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とはいえ実際の人間はもっと複雑だ、関係性となると更にややこしい。

そういう人を探してくっつけと勧めているわけではない。

 

誰であれ、今、息をして心臓が動いている人間存在であるなら、

多少弱かろうが未熟だろうが退化してよーが、すべての要素を一揃い備えて生まれている。

 

瞑想やトレーニングで、自分の不足を重点的に整える。

マグマのようにふつふつと、熱い血がたぎる。

瑞々しい若葉のように優しく柔らかく伸びゆく。

どこまでも高く青く遠く澄み渡る空。

腹の赤胸の緑頭の青、上中下の三つのセンターチャクラを等量まで活性化させて、共振させてひとつにする。

真っ白で眩い光になる。

そのように自分自身を調律し、ひとつの完全な楽器になることで、より大きなハーモニーと響き合うことができるようになる。

そして空より高く海より深い、すべてがやってきたどこかと接続するのだ。

 

そういう習慣をもつことで、疲れを癒し悩みを手放し、ひとまわり大きな自分になることができる。

 

 

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 具体的な体操方法はこの本よかった。

整体の先生が書いた体癖の本。

 

 で、理屈じゃなく身体でわかってきたら、

こっちの本で創始者野口晴哉のマインドへアプローチするといいかな。

いきなりこっち読むとちょっと文体が古くてとっつきづらいかもしらん。

 

ガチりたい人はAmazonでなく、公式サイトに野口晴哉の著書がございます。

www.zensei.co.jp

 

 

 実際にズバズバ当たって体癖おもしれーってなるのはこのゲーム実況。


www.youtube.com

 

 ブルーピリオド。共感性羞恥でのたうちまわるけど、以前よりスッと読めるようになってきた。

歳やな。青春が眩しいぜ。