漫画のキャラで体癖を見ようとすると、
体格や重心や仕草からというより、性格や行動パターンだけから類推することになるので、
それはちょっと体癖メソッドの優れた本質を使えてない感じにはなるのだが、
まあ、10種の特徴を覚えるのにはいいし、非常時にどういう態度をとるかっていうのも見れるしな。
鬼滅はキャラクターも多彩だし、知名度も高いので練習に最適だ。
勉強中につき今後修正や追加があるだろうとは前置きしとく。
10種類とか覚えらんねぇめんどくせぇの諸兄の気持ちはよく解る。
その場合はまず、思考・感情・本能の3分割、3タイプのどれっぽいかだ。
脳の三位一体説は今後も覚えといて損はない、と提案させていただく。
身体の使い方と、心の使い方には、思うよりもずっと密接な関係がある。
心が体に顕れるのか、体が心に影響するのかは相関関係だが、
姿から心の在り方を推し量れるというのは、実に興味が尽きない。
そのへんを前記事でまとめたのがこちら。
体癖一覧と見比べつつ、以下をどうぞ。
竈門炭治郎・思考タイプ頭脳型2種
注目ワードは、「家族」「俺は長男だから」
手鬼や累や兄妹鬼には最後にものすごく優しくて、半天狗には「責任から逃げるな!」と厳しい。
目下や弱った者、守るべきと思う者にはすごく優しい。 おふくろ炭治郎。
家族を大切にしてて、そのなかの役割分担に進んで責任を負おうとする。
なので半天狗のように年長者にあるまじき態度っていうのが許せないポイントになるわけか。
かくあるべしというルール順守の傾向は、2種的な特徴だ。
頭突きが必殺で二重の意味で頭がカタいとか、頭カチコチ少年とかいう描写もあったね!
ルール通りに動くので、突発的な事態でフリーズしやすいのが欠点だという。
あー!はいはい。「判断が遅い!」でビンタくらってるのはそれか~。
半天狗にトドメを刺すか、禰豆子を太陽から守るのか、の二択で
「どうする?決められない・・・」というのもあったね。咄嗟に柔軟に判断するっていうのが苦手なんだね。
事前にこうと定めたことを遂行するときは、最も力が出るという体癖だ。
三日かけての墓参りを敢行した、穏やかきかんぼう炭治郎。
リアルな夢を見ることや記憶力に長けているのも頭脳型の特徴。
走馬灯や先祖の夢を見ながら戦うなんてものすごい2種的。
竈門禰豆子(人)・本能タイプ泌尿器型8種
竈門禰豆子(鬼)・感情タイプ呼吸器型6種
注目ワードは「私はいいから下の子たちに」「悔しいよ、負けないでお兄ちゃん」
貧しいとかの劣悪な環境に強くて、ナチュラルに自己犠牲的で、「負けたくない」というマインドは8種そのものでござる。
鬼になった禰豆子は全然違うね。
そもそも体癖というのは、この人は何種と断定できるものではなくて、サブとメインがあるとか、複合体癖なものであることの方が自然であり、
もっと言うと体癖というある意味での偏り、不均整な身体の使い方を整えていった調和が人間存在の目指すべきところではないかと思うわけではある。
で、鬼となった禰豆子は裏人格というかサブ体癖なのか、そういう感じなんだろうね。
鬼の攻撃性と、童女の無垢な可愛さの両面がある。
ほんとかわいい。あと足がいい。着物×生足×ルーズソックスとか新しい性癖に目覚めそうになる。
そういう両面的な人格、というのは呼吸器型だろう。
ハッタリとかまちょの両刀で、人の関心を惹こう、人と関わろうという、コミュニケーションを求める感受性。
6種、すこすこだ。
太陽に灼かれながら、炭治郎を蹴飛ばして微笑んだ禰豆子は…、
自滅行動をとれるのは6種でもあるんだけど、
あの「私はいいから、みんなのために」で、どこか素朴なような、心からの微笑みがでるというのは8種なんじゃないかな。
6種の自死なら、表情はもっと陶酔ぽい気がする。
あのとき最期を覚悟した禰豆子は、元の人格の、人の禰豆子だったのか。
あれ、目から水の呼吸が…。
読んでる時は言語化できない感涙だったけど、体癖で分析して改めて意味が解ったわ…。
我妻善逸・感情タイプ呼吸器型5種
ギャーギャーうるさいのと、「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」のカッコイイの落差よ。
気絶でスイッチが入れ替わるとか、そういう裏表が激しいキャラクターは呼吸器型。
人といるとわいわいガヤガヤしてて、一人になると寝てしまう、というのは5種だ。
善逸の構えは5種体癖的で、肩に力が入って前屈しているというのは、
やってみるとわかるけどクラウチングスタートみたいに、ぐんと前に進むときの準備の姿勢だ。
それが心理にも影響していて、危機になると とっさにピャッと逃げてしまう。
一方で六連のように連続ジャンプを繰り出すのにも向いた体癖で、よく出来ている。
5種は時代の空気が読めてセンスがいいという。
新しい呼吸、漆の型 火雷神 を編み出していたのはそういうのもあるのかも。
あ、でも壱の型しか覚えられなくてそれだけを究めていくという不器用さは捻れ型8種みたい・・・、
はっ!善逸の構えは捻れてもいる・・・・だと・・・!?
この構えどおりの体癖で性格なのか。えっ、すごない??
体癖別に得意な剣の型があるとすれば、
頭脳型上下型の炭治郎は上からの振り下ろしが良く力が乗るだろうな。
水の呼吸弐の型 水車か、ヒノカミ神楽 円舞 がやりやすい技のはず。
嘴平伊之助・本能タイプ泌尿器型7種
いのすけは7種で満場一致やろ。
あまりにもわかりやすいファイター。脳筋。
注目ワードは「猪突猛進」もろに丹田・マニピュラチャクラの感覚の言葉だ。
勝ち負けが感受性の中心で、いのすけ親分というポジションを欲する。
やり過ぎの傾向も見受けられる。崩れた童磨を踏みつけグリグリでワッハッハとかww
っていうか、すぐ慣れちゃったけど頭がイノシシってすげーデザインだよな。
初見、絶対とんでもない異常な敵だと思って混乱したわ。
いや鬼滅は初見で異常なインパクトのキャラばっかりだけども!
富岡義勇・本能タイプ生殖器型9種
初対面では感じ悪くて、デレてくると世話焼きというキャラクターは結構いる。
H×Hのレオリオとか、ゾンサガの愛とか、vivyのマツモトとか、タイバニのバーナビーとか。
敵か味方かという区別をはっきり持っているので、初対面のときはトゲトゲしいんだけど、
味方認定の内側に入れると、すごく情が深くて面倒見のいいところがあるのだ。
9種は、自分なりに納得しないと動けない、そしてやり始めるととことん突き詰めるという完璧主義だというが、
そういえば義勇は、柱のなかでもあんまりお館様を慕う描写がない。
お館様の命令でも、人の言うことをハイハイと聞けるタイプではないのだ。
自分の目で見聞きしたことから、自分で決めた通りに。
じゃないと力が出ない。
そんな義勇だから、鬼の禰豆子を斬らない、兄弟を信じる。という判断が出来たんだろう。
一話で遭遇したのが、義勇以外の柱だったら、物語は始まることはなかったのだ。
鬼殺隊はみんな、鬼・即・斬! だからね。
義勇尊い。嫌われてなどいない。
柱合会議で皆から離れて端のほうにいるのも、
9種は隅っこが好きだからそうするのであって、馴染めてないからではないのですよ?それはもう、ええ。
煉獄杏寿郎・本能タイプ泌尿器型7種
400億の男。400億円・・・っていくら?(゚∀゚)??
いやほんと嘘みたいなとんでもないヒットで。今まさに歴史変えてるわー。
しかし煉獄さんの戦い方をみると、全力で斬るのみ!っていう脳筋体当たりな感じは本能タイプだろう。
お館様を敬う態度が顕著なのも7種的だ。
国民的名言となりつつある「心を燃やせ」というのも、
本能タイプ、下腹の丹田のマニピュラのフィーリングだと思う。
ふつふつ燃えるような熱さ、血が滾って、やる気がみなぎってうおー!やるぞー!
みたいな感じがするチャクラだ。
思考タイプである炭治郎にとって、この言葉を贈られたことは大きな意味がある。
思考タイプは考えることでエネルギーを使ってしまって、
行動に移す実行力に欠けることがあるのだ。
心を燃やせ、前に進め。そういう宣言、精神誘導、アファメーションで丹田を充実させることが必要なんだな。
煉獄さん、ありがとう・・・。自分もその想い大事にするよ。
映画勢だと、厭夢は4種、猗窩座は9種かな。
胡蝶しのぶ・本能タイプ生殖器型9種
しのぶさん推しなんだけどすごい複雑で難しいんだよね~。人によって意見割れるんじゃないかな。
まず、姉カナエの死の前後で性格が違うし。
過去回想のツンケンしてて「この子はダメよ、自分で考えられない子は危ない」っていう厳しめの面倒見を発揮する感じは9種かなとも思うし。
蝶屋敷の修行パートでも、各人の個性にあった声かけ指導ができている。
で、
初回登場時のニコニコウフフは姉カナエの性格をコピーしてるわけでしょ?
あの微笑みながら姉鬼をヤるところめっちゃサイコで好きだわ。
蝶の羽織のひらりひらりもすごいイイ絵で、あそこで惚れてコミック買いはじめたんだった。
いつもニコニコしてて、何を考えてるか推し量りにくいというのは消化器型4種。
後、しのぶも人の言うことをハイハイとは聞けないというのがあった。
お館様の命であっても、珠代と共同研究するのには結構な葛藤があった。
鬼への恨みの深さ、執着の強さも9種か。
注目ワードは「私、ずーっと怒ってるんですよ」だろうな。
9種はマジで100年でも怒りをそのままに抱えてることがあり得るからな…。
でもそこは陽型だから、怒ったらそのままストレートに表現するのが自然なんだけど、
しのぶは姉の意を汲んで、怒りを深く閉じ込めている。
それでいろいろ、歪な表れ方になってしまっているんだろうけど、
それがああも魅力的になるっていうのが、もうなんか凄いわ。
どうなってんの?好き。
ぎゆしのは人気のカップリングだが、同じ体癖どうしというのは実はあまり相性良くなかったりする。
人は自分に無いものに惹かれるのだ。
え、じゃあ「だから嫌われるんですよ」はガチのやつ?しのぶさん義勇キライなの?
サラッと本音だったとかこえーよ!そゆとこ好き!
産屋敷耀哉・本能タイプ泌尿器型10種
組織の長やまとめ役みたいなキャラを見たら、まず本能タイプとアタリをつける。
実行力があって、人を率いていこうとするし、
ついていきたいと思わせるものがあるのだ。
初対面から優し気なカリスマがダダ洩れのお館様は10種やろ。
個性の主張が激しい鬼殺隊の面々を受け入れてる間口の広さとか、
一段高い座敷の真ん中から見渡してくるポジション取りとか。
鬼殺隊を維持する財を成してる源が、すさまじい勘のよさ、とか。
10種の親、というのはすごく愛情深くて行き届いてて寛容なんだけど、
一方ですごく影響力とか支配力が強いという面もあるという。
片山洋次郎の本には、10種の親から親離れするのは大変だと書いてあったが、
いや、ほんと。
自分としては無惨よりお館様のほうが怖いし、タチわりーなと思うところがある。
これは次回のテーマとしよう。
10種は、ストレスが溜まると長々と話したりグチったりすることで解消になるという。
無惨「話は終わりだな?」
耀哉「ああ、こんなに話を聞いてくれるとは思わなかったな。ありがとう、無惨。」
無惨様がしっかり話を聞いてくれて、良かったんだねえ。
鬼舞辻無惨・思考タイプ頭脳型1種
なんかもう体癖とかいう以前にパワハラ気質と小物ムーブが酷過ぎてなにがなんだか、というのは正直なところ。
うーん。
孤独を怖れないので感情タイプではなさそう。
組織のトップに向くのは本能タイプだけど、あのパワハラ会議っぷりにその器があっただろうか・・・?
人を従えたいみたいなモチベがないんだよな。用済みになったら組織自体イラネって感じだったし。
「私に殺されるのは大災と同じと思え」
「雨が風が山の噴火や大地の揺れが、どれだけ人を殺そうと天変地異に復讐しようというものはいない。」
という持論に注目すると、すごく視点が高いな。俯瞰したことを言っている。
不老不死、太陽光を克服して究極生命になる、みたいな誇大妄想理想や大義を大真面目に目指して生きられるのは、そうか。頭脳型1種か。
・・・・・
とりあえず、このくらいにしとくか・・・。
霞柱や恋柱、カナヲ、というかもう全キャラやりたいけど、次にしよ。
ここまででも割と、鬼滅の刃のキャラは本能タイプ多めのようだ。
岩柱、珠世、猗窩座、なども本能タイプのどれかだろうな。
確かに、戦うことに向いていて、死をも恐れず突き進めるのは本能タイプの傾向か。
悪く言えば盲目的に、良く言えば敢然と、真正面から困難を克服しようとする。
思考タイプや感情タイプは、戦うことが快ではない。
で、ここまでを一覧。
こうしてみると、
伊之助と煉獄さん、義勇としのぶが同じ体癖なわけだが、
その二人を比べても似てるかってーとそうでもないわけで、
同じ体癖でも色んなパーソナリティがあるな。当たり前だけど。
あと、炭治郎・善逸・伊之助の三人組がバラけてバランスがいい、というのはまだ、
うまくいくトリオの法則としてよく見られるものだと思うんだけど。
お館様と無惨様が対極、正反対の位置にいるのが、なんかすごい面白いなあ~って感じがした。
お館様と無惨は同じカードの裏表のような、宿命的な相手なんだよな。
物語の骨格の部分でそういう対比がしっかりしてるから、
個性爆発のキャラが全力で暴れても、どーにかイイ感じにまとまるんだろうね。
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それにつけても、キッズのマスクの鬼滅率の高さよ。
この、羽織の柄だけでキャラがわかるっていうアイデア画期的すぎる。
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