ものがたりを解釈する

アニメ、漫画、小説、神話、あらゆるものが語りかけてくること。最も深遠な、でも誰にでも開かれている秘密に、解釈というメソッドで触れていく。

顔タイプ診断と体癖。どのくらい一致する?

またこういうの流行ってるらしい。

 

顔タイプ診断とな、ほうほう。

 

 

 

いつか当ブログで体癖と照らし合わせてみた、しょうゆ顔とかのやつはツイッターに投稿されたネタ画像だったけど。

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顔タイプ診断は、なんか協会とか商標登録とかあるね。

岡田実子っていうイメージコンサルタントが提唱したと。ほうほう。

美容やファッションの界隈で話題と。

 

岡田実子 - Wikipedia

kaotype.jp

 

 

オッケーこれは公式なのね。

 

当ブログでは、体癖を学んでいるため顔タイプ診断との共通項を探ってみますが、

当方は体癖に関しても顔タイプ診断に関しても、何の公式でもなく、

あくまで趣味、個人的な追求として記事を作成しますのであしからずで。

 

ただいつも以上に提唱者へのリスペクトは忘れずにいきたい。

1種体癖は、すぐわかったつもりで上から目線で話しちゃうから、そこは気をつけていこ。

 

ただまあ、やる前からでもこれはイケるやろって気はしてる。

達人は皆、同じ世界を観ている。

人間の真実に基づいていれば、用語が違ってもそれは同じものを指している。

道のりは違っても、辿り着く本質は同じ。

そしてその道は、常に万人に普く惜しみなく開かれている。

と、縁壱さんもそんな感じのことを言っている。

 

いつもの当ブログ謹製体癖イラスト。

 

 

 

kanki-pub.co.jp

で、えっと~、

まず自分でチェックシートやってみたけど、クールカジュアルだな多分。

 

サイトにある例としては、

剛力彩芽さん、冨永愛さん、山本彩さん、渡辺佳子さん

 

あ~、はいはいはい。割とそうそうそれ。

 

みんな首が長めしっかりめでね。

笑みははにかみがちで。つか笑まないスン顔のほうが魅力的で。

おでこが広めで、手足が長くスラっとしたような。

ざっと見て全員1種体癖らしさはあると思う。

 

では暫定、クールカジュアル1種体癖と。

 

 

 

 

そもそも、この顔タイプ診断メソッドは主に似合う服のテイストを知るために考案されたものだという。

 

 

自分も体癖ごとに似合う服、らしさを活かす服を考察してみたことがあるのだが、

1種体癖にはこういう色目のAラインワンピースやマキシスカートが似合うと書いた。

体癖の本には1種体癖は青を好むとも。

顔タイプ診断のイラストとの解釈一致率にまず驚くよね~。

やはり同じ真実に基づいたものである手応えを感じる。

 

 

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で、逆に体癖からいうと、

顔タイプ診断でクールカジュアルタイプの人は、

シンパシーよりエンパシー、情より理の人であり。

俯瞰的で言語把握の世界観をもつ人であり。

あとファッション的に重要なのは天然パーマが多いとか。

よく喋るが、単独行動を好む人だとか。

空想や計画だけで満足してしまって行動力に欠ける人だとか。

暗示力が強くて、プラシーボがキマると長寿の人だとか。

 

 

というような、姿勢からくる感受性の傾向や、病になりやすいウィークポイントがわかるわけだ。

この辺は、提唱者が美容家か整体師かの違いだよな。

漫画家だったら念能力のタイプとかになるわけで。

天才達は同じ世界を観てはいるが、それをこっちの世界にどう落とし込むかは各人のテーマによる。

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じゃ、1種から始めたし体癖順になるようにいくか。

 

2種体癖っぽいのはフレッシュ

 

 

クールカジュアルフレッシュ、頭脳型である1種と2種のイメージカラーが青系なのも解釈一致~。

 

サイトにある例は、

永作博美さん、石田ゆり子さん、広末涼子さん、榮倉奈々さん

 

あ~、やや永作博美は3種感、広末涼子は1種感もあるかな~とおもいつつ石田ゆり子榮倉奈々は2種っぽいね。

 

2種は陰型だからっていうとアレだけど、陽型の1種をずらっと見たあとだと、

やっぱり顔色になんていうか、くすみというか暗さというか、うーん。

1種5種とか陽型はやっぱパッと顔色や肌質が明るいみたいな印象があるんだよなあ。

4種8種は色白であっても、なんかこうしっとり感というか。

奇数型がハリ感なら偶数型は落ち感というか。

もうオーラを感じてますレベルの眉唾な話ではあるが、そういう微細な感覚をキャッチしてくのが気のメソッドだからな。

ハリ、落ち、など布地の質感に例えてしっくりきたが、手触りや発色やコシ艶などのニュアンスを疎かにして一流の服屋にはなれないように。

言語化数値化できないからと切り捨てていたら、いつまでも解らない世界があるのだ。

無意識の力をナメてはいけない。

アンミカも白は200色あんねんと言っていたではないか。それを認識し使い分けできるのが、天心へ至った人間本来のスペックだ。

 

2種は、1種とそんなに変わらない外観だったりするが、

陰性な肌質や頬骨や肩の角張った感じ、首が前に出て後頭部が弱い、みたいなとこでなんとなく判る。

1種より更にメガネが似合いそうな生真面目な感じとかね。

 

ていうか、似合う服のための顔診断のはずが、

大人しく地味に見られやすいのが悩みとか性格や気質についても言及あるやないかーい。

やっぱそこ関係あるのだんだん分かるよね〜。そんな話こそ受けがいいし。

 

たしかに2種は華やかとか派手ではない。

女性なら霞草のような控えめで可憐の路線。

自分の母(2種)もカスミ草やアザミのような花が好きだと言っていた。

 

以前の記事でマリンカラーとか合うよって書いたけど、フレッシュのイラストも割とそんな感じでは。

 

フレッシュか、フレッシュね。

爽やか新鮮ってことだが、2種の気質はフレッシュという感じでは無いな。

似合う服や色の系統がフレッシュってことね。白や青やレモンイエローみたいな。

自分はアースカラーなども勧めてしまったが、服のプロ的にはそれでは地味にまとめ過ぎってことか。

 

 

 

 

3種体癖キュート

 

これは語感と気質も解釈一致、3種はカワイイ。

 

 

ほら~、守ってあげたくなるけど、頼りなく幼くみられるとか~。3種じゃん。

 

参考芸能人は、

弘中綾香さん、大原櫻子さん、藤田ニコルさん、きゃりーぱみゅぱみゅさん


あ!

そういえばこないだマツコ会議で見てメモってたんだけどBilllieというグループのツキ

3種の気質を芸にまで昇華してるのがすごいので見てあげてくれ。

youtu.be

 

なんでもこの界隈では「表情管理」という用語があるらしく。

それがまさに3種体癖の最も得意とするところだ。

とぼけた顔、色っぽい顔、つまんな~いの顔、花ほころぶような笑顔。

くるくると、パッと、瞬間的に、気分ごと周囲の空気感ごと切り替えることができる。感情の発信力があるとでもいうか。

この表情管理という芸は3種気質がないとなかなかできるもんじゃないな~。

興味深い。ほんとカワイイし(*´ω`*)感心するので何回も見てしまう。

 

顔のつくりもそうだが、表情の端々からも体癖は伺えるのだ。

 

こどもっぽく、色白でぽちゃまるっこいという印象もダンスという動きのなかでよくわかる。

巻き髪ツインテールなどというリアルでやると危険な髪型を成立させてるのもすごいわ。隙なく垢抜けててカワイイがプロフェッショナルの領域。

 

おっと、服の話か。そうそう小花柄とか水玉とかね。ふんわりガーリーがいいよね。

あと流行には積極的に乗ってくべき。それこそk‐popアイドルとかね。

 

3種はどんな時もごはんが食べられれば大丈夫。

胃を中心に操法すべしと体癖の本にはあるね。

 

 

 

で、4種ソフトエレガント

 

うん、4種は物腰柔らかで優雅みたいな、気質と語感もマッチしている。ついでにイメージカラーも。

 

品よく、柄は控えめや無地が似合うと。

 

有名人の例が

綾瀬はるかさん、吉田羊さん、松嶋菜々子さん、仲里依紗さん

 

うん?でもなんか、このソフトエレガントのとこに4種と5種が混在してるかもな?

 

体癖は動作を発する腰椎が5本ありその陰陽で10パターンなんだけど、

(根拠がつよ過ぎてぐうの音もでない感じ好き)

この顔タイプ診断は8パターンだから、まあそゆこともあるか。

 

綾瀬はるかは呼吸器型のアゴでどっちかっていうとお色気よりスポーツマンタイプ

で5種。

吉田羊は4種っぽい。

松嶋菜々子も4種か、

仲里依紗は顔は4種っぽいけど、性格がおかしい。

https://youtu.be/LFNVsXHhyQw?si=37eLoWEk1r51wodf

どっちかというと2種のやつかなこれ。2種は素材は地味なんだけど役を与えるとそれに成りきる。演技は振り切れちゃうタイプ。子どもに絵本を読んでやる時のように場面ごとに何かのキャラを演じながら喋ってるみたいに見えた。

つかふと見た仲里依紗の動画、ソフトもエレガントもカケラも無さ過ぎてわろたwww不適切な例だろこれwww

原色部屋にドクロTww爆買い自慢wwさらけだしてウケをとる芸人マインドww

4種は感情の推移が遅いので、こんなテンポでは話せない気がするね。

自分の中では仲里依紗時かけの声の人なのだが、あれもボーイッシュなキャラにあわせたハスキーではなかったか。2種の声はハスキー。

 

話し方や声質でも(多少)わかる!体癖!すごい!

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では5種はとばして

6種体癖エレガント

うん、バイオレット寄りのお色気ピンクのイメージカラーわかるわ。ワインレッドとかもいいよね。

 

有名人の例が

北川景子さん、篠原涼子さん、ローラさん、後藤久美子さん

 

これも5種の人混じってるかな~。

 

体癖別コーデの過去記事でもローラは例に挙げた。

だってスゲーよくわかるまとめ画像つくってくれてて。まさにこれ我が意を得たり。

自分に似合うものをわかってる人はそれだけで偉い。

等身大の自分をちゃんと見て好きじゃないとわからないことだから。

まあ6種は自己アピール上手でもあるがな。

しかしこれをエレガント系というのが服業界の用法なのかね。

ゴージャスとかセレブ系とかギャル系とか夜職系っつったほうがピンとくるけど。

 

5種6種呼吸器型は、「顔に長さがある」という表現より、

アゴのラインがしっかりしてるとかアゴに奥行きがあると言うほうがいいと思うな。

自分は横顔やナナメ45度顔を見て判断する。デコは縦幅狭めで横は奥行きがあったりとか。ローラの顔はそこもわかりやすい。

ものすごく誇張してる表現だとクッキングパパとか、アゴがあれで肩もやたら厚くて、三白眼で、まさに呼吸器型の外見のキャラ。誰かモデルがいるのかねえ。

放送開始25周年記念企画 クッキングパパ コレクターズDVD Vol.1<HDリマスター版>【想い出のアニメライブラリー 第90集】

しゃくれの場合もあるし、下に長いパターンも確かにあるけど。

顔タイプ診断は顔を正面からしか見てない表現だな。

 

 

 

次、

7種体癖クール・・・

 

クール???7種が???

 

連中は熱血・脳筋・戦闘民族ぞ???戦うほど血沸き肉躍ってニヤニヤしだすイカレファイターぞ??

 

これも気質が冷静とかでなく、

クール系の服が似合うってことだろう。

服業界用語わかんねえ~。感覚が違うわ。

たしかにビシッとパンツ系が似合う。

 

性格きつく、強くみられがち、可愛げが無いと言われがちで悩みがち。うん。

姐御系宝塚王子系の7種女子だって守られ甘えたい時もあるよねえ。

 

天海祐希さん、米倉涼子さん、黒木メイサさん、芦名星さん

 

ざっと見た感じでもみんな7種だね。

 

あとこないだちらっと見た女刑事役の柴崎コウとか。

犯人を追い詰める迫力は見応えあったわ。

積極的攻撃的なときの強い目がとても魅力的だ。ガンとばし力NO1!

 

最近また雨が多いが、7種8種捻れ型は湿気に弱い。マジだるい。

水分を代謝する腎臓を捻れた姿勢で圧迫しがちなのだという。

脇腹を引っ張ったり足首をマッサージしたりで、

腎臓を労り、捻れ過ぎを解消したりケアしていこう。

youtu.be

 

7種は無茶しがちだから、ご自愛大事に。

 

 

この整体の先生は8種体癖。おすすめ~。

先生の施術は、何故揺らす? - 心が風邪をひいたなら

 

 

 

8種体癖フェミニン

 

はんなりしっとり伝統が似合う京女のようなのが8種女性。

実はめちゃくちゃ気が強いからナメたらあきまへん。イケズどす。

 

キレたら蹴ったくるかもしらんが、決して人を見限らない情け深さ辛抱強さもある。

 

そう、清貧体質の8種はカジュアルは危険だ。ボロにしか見えなくなる。

お高めクラシカル生地のキレイめがオススメは同意。

 

例は

佐々木希さん、石原さとみさん、泉里香さん、白石麻衣さん、滝川クリステルさん

 

ん~、この中でいかにも8種感なのは滝川クリステルか・・・?

なんかもっとこう、頬と首がやわらかく繋がって小さい顎がクッと尖ってるみたいな顔がイメージではある。

蒼井優とか、浅田真央みたいな平安美人顔だと思ってる。

 

美人画の着物の美人というのはだいたい8種だ。色気と凄味。

 

上村松園とか鰭崎英朋とかの、面長色白で額は狭くてエラが無いこういう顔。

いや~良く観て描いてるよなあ・・・。

 

 

 

 

さて、顔タイプ診断は8パターンしかないから、10パターンある体癖は2つはみご(仲間外れ)になるわけだが、

 

まあ、はみごはまず9種だろうなとは思ってた。

だって9種は我が道を行く独特感性ちゃん。

人のアドバイスなど聞かない。顔タイプ診断など受けないwww

診断例が少ないのではなかろうか。

 

まあ、9種は自分が好きな服を着て、それが独特でも奇抜でも、周囲が慣れてくれるからオッケー。

 

体癖別コーデ記事では似合う服の考察してるので。

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10種体癖アクティブキュート

 

 

 

まあ、9種もこれに含まれる場合もあるかな。顔だけだとね。

目にインパクトがある、という特徴は9種にもある。

でも10種が平面顔こどもバランスなら9種は立体顔おとなバランスかも。

 

目が大きいというか、

生殖器の力、骨盤の開閉力は、顔でいうと眉間や目のあたりに照応すると思う。

インパクトになる、目を惹く特徴になるのだ。

 

骨盤を狭める力が強い9種は目と目の間も狭まる。

骨盤を広げる力が強い10種は眉や目の間が広がっていくか、目の幅自体が広くなる。

 

9種も10種も眉は濃く太いとか、大きく弧を描くとか三角眉とかやけに間が広がってるとか、なんかしら特徴的である場合が多い。

 

ただ表情は結構違う。9種はジッと見つめる真顔、10種は包容力あるにこやかさがデフォ。

 

例にあるのは

新垣結衣さん、杉咲花さん、安達祐実さん、葵わかなさん

 

うーん、杉崎花安達祐実は3種もありそうだな・・・。

 

10種はあいみょんとか多部未華子とか宇多田ヒカルとかさ~、

開閉型はカリスマを備えるので芸能人に多く、すぐ例が思いつくな。

9種はホラ、AKBセンターで顔面センターの前田敦子とか。

 

顔がインパクトあるから、服もインパクトがあっていい、成程。

膨張色で柄も大きめがオススメは解釈一致。

 

9種10種は基本的に丈夫で生涯現役タイプ多し。

勘で生きてるから、余計な心配事が少なく脳が省エネなのがいいんだと思ってる。

リソースを体の整備に割けるというか。とにかく脳は大食いだからな。

 

 

はあ~

画像いっぱい観て疲れた・・・。

ざっと見ただけなので異論は受け付けます。

 

とりあえず照らし合わせ完了で、

顔タイプ診断と体癖メソッドの一致率は・・・感覚的には七割くらいか?意外とあれ?

 

(追記)

(コメ欄で的確なツッコミを頂いたのでリテイク予定。不勉強反省)

 

 

体癖を学ぶときは、顔よりも身体から、背中や肩や腰や重心や姿勢や仕草や歩き方から見るべしというのに、

顔タイプ診断は顔だけから診断しちゃうので、整体界隈からすると邪道かもね~。

垣根無く乱読できるのが独学のいいところだ。

 

しかしやってはみたけど、顔タイプ診断はこのテの診断系の最大のネック、

創設者の臨床経験というブラックボックスで追求が止んでしまうかもな~。

 

体癖は、腰椎が生む動作というグウの音もでない普遍性にまで根拠が還元されているので、

野口晴哉の没後も発展性がある。そういうとこが尊くて推せる。

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まあ、今回の記事でツキちゃんと川村整体を紹介できたのでいいか。

 

 

岡田実子先生も自分の感覚を人に伝えるに苦労されておりますなあ。


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ん~。これは微笑み仮面の4種体癖とみた。

面長で鼻筋がしっかり通って7種っぽさもなくはないが、挑む目力や筋肉質さがない。

肩はいかり肩で二の腕も細いし。

ただこれ、化粧が10種擬態だな。

眉の間を離して濃ゆくし、目を幅広に見せている。

 

ソフトエレガンスめの素体に、クールとアクティブキュートを強調している。

しかも年々化粧が濃くなっ

 

いや、わかる。

ビジネスの世界で成功するには、7種の攻撃力と10種のカリスマが要るよね。

しかし無理してないかなこれ。どうなんだろう。

 

 

野口晴哉もやや早逝しているのだが、高度なアンテナというのは諸刃の刃でもある。

脳がエネルギーを莫大に食うし、ネガティブな想念で受けるダメージにも敏感になっていく。

 


肉体も長持ちさせるためには、縁壱くらい則天去私の境地も併せることだ。

少しずつでも身体の偏った癖を整え、心から囚われを手放していくこと、

この世のすべてがただうつくしくて、それと響き合うことが無上に幸福であるような。

天心であれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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参考文献

 

 

体癖ガチりたい人はAmazonでなく、公式サイトに野口晴哉の著書がある。

www.zensei.co.jp

 

 









 

プリデスティネーションを解釈する 自由への伏線

最近、YouTube公式無料の何かを観ているだけで時間が溶けていく・・・。やばいよぉ~。

 

というわけで公開中のプリデスティネーション感想。

 

あ、ていうかあらすじいる? 全ネタバレOK?

 

えっとまあ、時間の牢獄に囚われた男の話、かな。

 

時間の流れが捻れて自分を殺しにいく運命を繰り返す。

 

イデア的には割と見たことあるというか、

火の鳥八百比丘尼編とか宇宙編を思い出したかも。

性転換とか整形とか、SFとしては強引でツッコミどころの多い設定をドラマチックさと勢いでたたみかけるように魅せてくる感じとか。

どことなく懐かしい古典な中編SF小説を見てる雰囲気がした。2015年作だけどね~。

 

 

youtu.be

 

緻密な設定の物語を考察するのも良いが、

いい意味で隙のある物語というのも感想を書きやすい気がする。

隙、隙間、余白、想像の余地があるというか。

 

全編通して謎の閉塞感というか、孤独に閉じた雰囲気も没入感あって良かったかも。

深夜に一人で酒飲みつつ見ると、適度に鬱がキマる。

 

火の鳥比丘尼編は、時間の捻れた舞台があり若い頃の自分が老いた己を殺しに来て入れ替わるという話で、

主人公が男(男装)から女(尼僧)へ変わる仕掛けがある。

見た目の性別を変えることで同一人物であることを読者の目から誤魔化し、最後にネタバラシして「そうだったのか~」「え待って、もう一回読も。あーもうそこからそうだったのか~」ってなるヤツで。

 

 

プリディスティネーションも基本はそれ。

時間を移動できる装置があって、それを使うことで同じ時間に同じ人物が二人いる状況ができる。

そして、殺すのも、殺されるのも、産むのも、産まれるのも、産ませるのも、

全部同一人物でした~!

という頭がどーにかなりそうなお話だ。

 

 

時系列順に紹介すると、

孤児院に捨てられていた女の子が

成長して女の子を出産する女性となる(出産時に両性具有が判明し性転換)(無茶)

産まれた女の子は過去へ遡って孤児院に捨てられる。(ループ)

性転換した元女性は時間移動装置を手に入れて歴史改変任務に就く男性になる。

男性は過去へ遡り女性を妊娠させる。(無茶苦茶)

歴史改変を続けた男性は任務中の事故で顔を整形する。

顔を変えた男性はバーテンダーに扮し、過去の自分に装置を渡しにいく。

バーテンダーは爆弾魔になってしまった未来の自分を殺す。

 

 

・・・書くと余計わからなくなるのは何故だ??

わかりやすく説明するにはかなりの文章力が要るのではこれ。

まあいいや、気になったら観て。倍速でもいいし。

 

捻れた時間に囚われた人物を書きたいというネタありきで、

両性具有からの性転換、出産と種付けを同一人物で片付けるとか大概無茶苦茶なことをしているのだが、

(この辺も火の鳥望郷編を思い出す。母が息子の子を産むとか、そういうタブー感と、自らの尾を食う蛇のような自己完結の閉塞感。)

見てる間に違和感が爆発する、という程ではないのは誘導が見事という他無い。

 

 

特に、主人公が「鏡を見ることをやめた」あたりはサラッと重要だったな。

メガネ娘がコンプレックスのある容姿を見たくないという思春期的に有り得る心理でもあり。

主人公のセルフイメージがずっと脆弱であるという根拠の表現でもある。

写真も無く日常的に鏡を避けているから自分の姿への認識が曖昧で、

また友人や人間関係がものすごく希薄なのもある。

人は関係性のなかで、比較することや人に見られることで自分のパーソナリティを形成するのに、それも無い。

だから性転換や整形手術など自我が損壊することへのダメージが軽い、ということでもある。失われるほどのものを元々持ってないのだ。悲しいことに。

 

・・・引きこもりが異世界転生しても元の世界に帰りたい気持ちが希薄、みたいな、なろう系でよく見る心理に似てるかもな~・・・。

人生詰んでるし家族友人もいないし、リセットでもまーいっかーみたいな。現代の病理。

 

で、

性を男に転換したからといって、過去の女である自分と恋に落ちるかとなると「いやそうはならんやろ」という心理的抵抗があるはずのところ。

そこがインナーチャイルドの癒しを恋愛感情と混同するという巧い仕掛けになっていた。

 

えーと、スピ界隈ではよく聞く概念なんだけど。

アダルトチルドレン - Wikipedia

「過去をさかのぼり、うろ覚えの、あるいは抑圧された幼児体験の記憶を呼び戻す過程」を通してインナーチャイルドを育てることができるとされ、これにより過去と決別できるというインナーチャイルドを育てる行為は「インナーチャイルドを癒す」とも表現され、「心の傷を癒す」行為も「インナーチャイルドを癒す」と表現される

 

現在の自分から、過去の傷ついた子どもである自分を労り欲しかったものを与える、というイメージワークでトラウマや問題行動を解消してくヤツ。

 

アニメ界隈でもよく見るんだな~これが。

子ども時代の自分のイメージがちょろちょろする。

冒険の中でちらつくトラウマを乗り越えていく表現だ。

最近だとこのアニメでもあったな、

40秒あたりで主人公女性が少女になるが、それは傷ついた時点で成長を止めているインナーチャイルドがいる、みたいなことでもあり。

素直だったころの自分が、アダルトチルドレンとなってしまった自分を幸せへ導いているということでもあり。

youtu.be

まどマギのOPとかでもあったっけな。

時間軸の違う自分を抱きしめてあげる表現、過去の自分を昇華してあげる表現というのは、物語ではよくあるやつなんだが、

 

プリデスティネーションでは、抱きしめてあげる方が成人男性で抱きしめられるほうが少女だという絵面にしたことで、

あれ、それだと恋愛関係にも見えるのでは・・・、という。

物語表現を見慣れてる人間ほど、スッと入ってきてしまう恐ろしい仕掛けだった。

 

自分の過去を愛してあげたいだけだったのに、子作りになってしまうとは。(地獄)

 

っていうか両性具有ってことは遺伝的には双子のキメラ?

どのみち血が近すぎて危ない本能仕事しろ、とかそういうツッコミは野暮だからおいといて。

 

結局、チャンスはあったのにその癒しはうまくいかない。

主人公はずっと傷ついたまま、その痛みから逃避しつづける人生を送ることになる。

 

バーテン以降の人生、過去改変任務から退職したというのに主人公は時間移動装置を使い続けた。

だんだん精神を病み、大事の前の小事という理屈で、大規模人災が起きる場所を事前に爆破してそれを防ぐ。そういう爆弾魔となっていく。

 

いよいよ過去の自分と邂逅し撃たれる時が来た時、

爆弾魔はこう言う

「お前が俺を撃てば、お前は俺になる。」

「わかるか、それが道理ってもんだ。」

「この鎖を断ち切りたいなら俺を殺してもダメだ」

「そうじゃなくて、俺を愛せ

 

 

・・・あれ、ものすごーく、その通りだね?

 

暗喩込みでよくわかるよそれが道理であり真理だ。わかってるなら

じゃあなんでオメー爆弾魔なんてやってるんだ。

 

と、思ったら次の瞬間対話がバグって撃たれたわろたwww

 

いやいやいや、それが物語の結末なら仕方ない。

ループエンドがSF的に一番キレイなオチだもんね?それはわかる。

でも、監督はちゃんと閉じた輪から抜けだす道筋も見えていたからヒントや伏線は用意しといてくれたんだね。

そのメッセージをちゃんと受け取ったよと言いたくて記事を書き始めたのだ。

 

 

ちょうど前回ヨルムンガンドの主人公も同じ問題を抱えていると書いたのだが。

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千人救うために十人を殺す、万人を救うために百人を殺す。

それが正しいか間違いかなんて話はしてないのだ。

 

問題はそこじゃない。

そもそも他者を救おうとしてるのが、メサイアコンプレックス(救世主妄想)という病理であり。

自分の問題を解決できないまま、その代償行為として人の問題に手を出してるだけなのだ。

自分の傷ひとつは小さなものなのに、それを外の世界に投影すると拡大がおきてしまって千人万人の生死を巻き込む規模でないと気が済まなくなる。

 

 

だから、世界を救う前に、自分を救うところから始めなくてはならない。

 

たとえ世界を救えても、自分の苦しみが終わらなければそれは救いでは無い。

 

千人万人の前に、最初の一人の心を救えているかどうかだ。

 

 

バーテンでいくと、

彼は歴史改変任務から解任された時が最大の転機だったはずだ。

自由になる時間と金、そしてまだ時間移動装置さえ持っていたのに。

惰性とも逃避ともいえるそれまでの続き、人助けになど勤しむべきではなかった。

勇気を出してもう一度過去の孤児院へ行き、

「自分の子が出来たら、絶対両親のいる家庭で育てると誓った。」

という初期動機を、子どもの頃の最初の願いを叶えに行くべきだった。

人生の目的っていうのは、だいたいそういうところにあるものだ。

散々の紆余曲折の後、子どもの頃の夢や願いに辿り着くなんてよく有り過ぎる話なんですよ。ほんとに。誰しも。

 

だから映画のラストのバーテンダーには、まだ選択肢がある。

爆弾魔になる閉じた繰り返しループエンドへの道か、

幼女の自分に家族や新しい関係性を与えに行く道か。

 

そこで自分を変える勇気だよバーテン!

と思ったところで、終了~。

 

 

プリデスティネーション、まあまあ面白かった。

 

時間遡行要素を使って、孤独な人間の内面、長い独白を表現していたと見てもちゃんと成立してた。

 

プリデスティネーションは予定説、という意味だという。

 

あー予定説ね。自由意志の限界というかなんというか。

それすらも神の手の内で定められていたことだったらどーしよーみたいな。

神を絶対者と定義することで生まれてしまうパラドクスだ。

だから西洋人には深刻な悩みだけど、日本人にはあんまピンとこないやつ。

そんなもんは寺沢武一に倣ってこう言っておけばいいのだ。

あの世で神にもそう言い放ってると思うとクール、ヒュー!(T_T)

寺沢武一桂正和がエロスのバイブルでした・・・。今から考えても恵まれてるなw

 

 

人格神が絶対者であるという定義が間違ってるから、そういうパラドクスが派生する。

としかいいようがない。

心とは移ろい間違うものなのだ。

絶対者がいるとすれば、そこに心や人格などの不完全さがあるはずも無い。

超越者があるとすれば、それは最早指向性さえ無い愛そのものとなる。

 

そういうことばっかり考えていた時期もあったっけな。得意な話題だ。

まだ聞きたい人いればそんなんなんぼでもツッコめるけど。

 

でも一番言いたいことは、

生々流転で色即是空の世界観なら神も法も全てを内包して、自由自在でいられる。

ということだからさ。

 

 

 

 

 

これなー。内容はテンプレ百番煎じみたいなのに、演出が凝っててアニメ的には良かったっていう。鏡の使い方とか印象的で巧かった。

 

 

まどマギも続編のお知らせきたね。まあまだ先だからまったり待つ。

しかし画面の情報量の膨大さに震えるな・・・。脳を鍛えておかなくては・・・

 

 


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ところで火の鳥望郷編がアニメ化するとかいう、クッソチャレンジングな情報がwww

だからwww母が息子や孫息子と交わって子を産むやつだとwww

倫理道徳やタブーが大丈夫なのかって、だからもちろん地上波ではなく独占配信だ。

それにしても誰得・・・?

今の時代の監督に訴えたテーマがどのへんなのか、注目だ。

 

八百比丘尼の話は異形編

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プリデスティネーション [DVD]

ヨルムンガンド無料観てくれ。

ああ~ついに・・・ヨルムンガンド計画の全容が・・・。

 

このアニメ、リアルタイムでも見てたけど、今見ても凄いわ・・・。

音楽も戦闘もキャラもみんな素晴らしい。ほんとにすごいイイ(語彙死)

ドラムのビートに乗せて薬莢が舞うのはオシャレが過ぎるだろ。バイブスぶちアガるわ。

 

 

 

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YouTube公式無料で、まだ一話からマラソンできる。世界中の人におすすめしたい~。

ここからクライマックスだあああ!!

 

 

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あー、もうずっと毎週ココの悪い顔とフフーフ笑いを供給してほしい~。クセになるんじゃ~。

 

 

ネタバレ含む感想を。

 

2012年、リアルタイムにこのアニメを見ていた時は、

武器商人ココ・ヘクマティアルの新世界計画に、一定の理解を示すことができた。

 

多数を救うために少数の犠牲がでるのは仕方のないこと。

トータルで考えればずっと多くの人命が救われる、ならそれは善では? と。

 

自分は頭脳偏重型なので、そういう机上の空論を呑み込むのは性に合う。

合理を尊び共感に欠けるサイコパス思考ともいう。

 

でも、あれから自分の考え方も随分変わった。

今は、ココが痛々しくて見ていられない。

ココのためにココを止めようとしたヨナは優しい。

親しい人が間違った道に進み、苦しむことになるのが勘でわかるんだろうな。

 

あーそうだ、最近でいうと進撃の巨人のエレン・イェーガーと同じ問題を抱えてるんだな、これ。

デスノ―トの夜神月もそうか。同じバッドエンドへ収束する命題なんだ。

 

青年期、若い頃っていうのは、正しさを信じていて、ある種の潔癖さがあるものだ。

そして、不正を、理不尽を、愚かしさを憎む。

その時、そういう危うい若者の手に、世界を変革してしまうほどの強大な力があれば、

彼らはそれを使ってしまうだろう。

でもそうやって、

自分の中にある正しさのモノサシで世界の在り方を変えようとして、

幸せになれるかっていうと、ど~~してもそうはならんのだろうな。

 

 

エレンは巨人を憎み、差別を憎み、始祖の力を奮って世界を変えようとした。

ココは戦争を憎み、人の救いがたい愚かさを憎み、量子コンピュータによる空の封鎖で世界を変えようとした。

 

わかる、マジでクソほど人類は愚か。

いくらも生きてないガキにも判るほどに、今日も大人は間違いを選び続けている。

 

始祖の力や、量子コンピューターの力、死神のノート、

神の如き強大な力があれば、誰の目にも明らかな間違いを正し人類を導いてやれるのにと誰もが一度は考えるよ。

 

でも、力はエレンやココや月を幸せにしなかった、彼らの心を救わなかった。

苦しみも憎しみも消えなかった。

 

そういうことなんだよな~~~。

優れた創作、作家の直感はいつも同じ結論へ至る・・・。

 

人類を正す力を保持しつづけ、神として振る舞う彼らは間違うことを許されなくなる。

青年の潔癖さが、神であることを己に課す。と言ってもいいかな。

神は完璧でなくてはならない。

でも青春って、バカなことして色んな感情に日々振り回されて泣いたり笑ったりしてこそ楽しいものじゃん・・・。失敗することで成長できるんじゃん・・・。

もともとナイーブなメンタルで、信じたかった世界に裏切られたと思って傷ついてるような子には、荷が重いて。

メサイアコンプレックス(救世主願望)の亜種といえるかもな。

ルールメイカーとなって、傷ついた自分の世界観のほうを現実と入れ替えたくて、

しかし仮にそれができたとしても、その予後が良くないのよ・・・。

脆弱な箱庭を拡大しても、リアルワールドの淘汰圧に耐えられない。

世界はそんなに単純じゃない。

 

 

だからそんなモノにならなくていい。

神にも怪物にも君臨するナニモノかにもならなくていい。

もっと人生を楽しめ若者よ。

 

と言いたくなった。

キャスパーのように図々しく生きろ。あいつは人生エンジョイしてて羨ましい性格w

進撃はエンジョイ勢いないから、ヨルムンガンドはその辺のバランスもいいな。

 

そんなに深刻にならなくていいよ。

勝手に人類代表みたいな気持ちになって誰かのツケまで背負わなくていい。

あー、黒の章を見た仙水忍とかもそうだな、力による極端な救世をもくろみがち。

ほんと若者というのは、すぐ生きるべきかか死ぬべきかそれが問題だ~みたいな視野狭窄と激しい葛藤に陥るけども。その思い込みの強さも若さではあるけど。

 

 

いつでも、変わるべきは外の世界の誰かではなく、自分の内に在る。

 

 

どんなに愚かで残酷で救いがたい世界でも、

最初に自分の心を救うことだけはできる。

 

 

 

ていうか、そこから始めないとおかしくなってしまうのだ。

絶望から世界を変えようとしても、投影した絶望が拡大してしまうから。

 

 

確かに今日も明日も人類は愚かだ。

戦争も迫害も病も環境問題も異常気象も、なにひとつ解決できずに間違い続けている。

 

でも、世界を救うのは天才でも英雄でもない、ましてAIや技術の進歩でも無い。

 

 

苦しみや憎しみ、心の囚われを解し、

心身を世界と調和させている人がいればいるだけ、

人類の総体としての健康寿命が延びる。

 

ていうか、まあ何事も、やってみないと身につかないというか。

間違ってみて、「やっぱあかんな」ってなるために世界や肉体があるということでもある。

導かれて清く正しく間違わず生きて死んで、では魂の練度にならないから。

あんまり過保護にしてもしゃーない匙加減があるわけで。

 

移り変わる世界に、思想を押しつけるんじゃなくて、

ただその響き合う調べに心を澄ませて、一緒に踊る。

そういう風にできたとき、最高に生きてる、命が輝いてるって感じがするからさ。

 

 

ココやエレンみたいな若い子は性格的に向いてない仕事にムキにならず。

まず自分と、自分の好きな子の楽しい日々のために生きたらいいんだって。

 

というわけでヨナとアールと皆で南の島の海で休暇する楽しい9話に戻って心を宥めつつ、最終話を待とう。

ヨルムンガンド、どういうラストだったかはハッキリ覚えてないんだよ。改めて楽しみ~!

 

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ヨルムンガンド、グッズ展開すっっくな!!!

ねんどろないの!?くれよ!!

そっか、キャラはイイけどキャラデザがちっとリアル寄りで地味だったか・・・。

とりま海外版ブルーレイ超お買い得やんポチポチポチ。

 

 

 

逆に進撃はねんどろ多すぎやろ。

なんぼ同じキャラのバージョン違いが出てんの。

闇堕ちエレンとかショートのミカサとか包帯リヴァイとか誰得。

 

仙水忍、印象つよいキャラだよな、あいつもどうすれば救われたのか・・・。

 

 

 

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幸せになってほしいが、それはそれとして病みを感じる悪い顔も好き。

少女的潔癖、本来はメンタル弱いことをうかがわせる素晴らしい作画が多い。

 

逆に言うと、

たとえ世界を救えても、自分の心を救えなかったら。

それじゃダメなんだよ。ココ。

 

 

 

体癖はなんだろうな、

空を制して戦争を停止させるとか言うと1種っぽいが、

まあ4種かな~。

メンタルよわ感とか。

仲間に囲まれてお嬢お嬢と守られてるポジションとか、

笑顔の仮面もエコーの薫陶、人の教えを素直に聞いてるとことか。

あと「武器が嫌いか?」「世界が好きか?」とか、

ラビットフッドにお喋り野郎は嫌いといいつつ親友博士の意見は尊重とか、

合理や非情はポーズで、意外と要所では好きか嫌いかで判断してる感受性とみた。

 

・・・、

ココなんて全然、可愛げある方よ。迷いが透けてみえる。

もし、このヨルムンガンド計画を曇りなき善意のまなこで実行できる体癖があるとすれば、10種体癖。

神の慈悲にも最悪の災厄にも成り得る感受性というのも、ある。

深夜を散歩する。

あまりに夏が暑かったので、日課の散歩ができず。

 

深夜に徘徊する習慣がついてしまった。

 

夕食を軽めにして9時ぐらいに寝ると、

深夜1~3時に一度目が覚める。

 

 

そこからフラフラと外を歩く。

藍染めの鼻緒の草履の底がすぱすぱ鳴る。

虫と蛙がワシャワシャ合唱し、

時々サギがギャッと大きく合いの手をいれ、

川面でばしゃんと謎の魚が跳ねる。

たまに子どもの泣くような、猫の交尾の声もする。

夜はなかなか賑やかだ。

 

 

徒歩圏内には田畑と川と公園と神社、少々の住宅地、

治安もなにも、日中でも未だに家に鍵をかけない人達もいるような田舎だ。

娯楽施設もない、そういう土地の人は、昼は働き、夜は寝る。

深夜徘徊などしている暇人は他にない。

 

この二ヶ月で見かけた人影は、

新聞配達のバイクと、

川原の駐車場で夜明けを待っている釣り人の車。

車中でスマホしてるおじさんは、夫婦喧嘩でもしたのだろうか。

そのくらいだ。

こっちをみてこそこそ逃げていく雄猫や、

一度、イタチかなにかの影がヌルッと通り過ぎたこともある。

 

公園の街灯は、時間によって点いているかどうかまちまちだが、

点いていないほうが快適に歩ける。

LEDの強い照明はそこばかり眩しく、かえって周囲が見えなくなって鬱陶しい。

 

月があれば自分の影もくっきり落ちるほど明るいし、

月が無くても目が慣れれば、足元に障害物がないかくらいは見える。

雲が厚くて真っ暗であれば、さすがに気乗りせず諦めて寝なおすし。

 

なにより、夏の空はときどき星が流れる。

 

目で追う次の瞬間には消えてしまう一瞬の光だが、

晴れていれば一晩に平均一度は見られるくらいか。

地表近くに緑色に光るでっかいやつを見たときは歓声をあげた。

 

街灯が無いほうが、そういうものには気がつきやすい。

 

流れ星でなくとも、

月にかかる雲や、またたく星や飛行機の灯が動いていくのもずっと見ていられる。

空の隅っこに、音も届かない雷が小さく遠く光ったこともあった。

 

昼の散歩は、花や民家の様子、色とりどりの人の暮らしを眺めながら歩くのだが、

夜の散歩では、地表のものはみんな黒い影に沈んでいるから、上を見るしかない。

 

田畑の間の道を歩くと、周囲が開けて、空が丸く見える。

星は、空一面に均等に散っているのではなくて、粗密がある。

東西には白く見えるほどに集まって天の川に、

南はひとつふたつと寂しくぽつぽつするばかり。

 

星座の神話はあれこれ聞きかじってはいるが、

この目で星の並びを見ると、それを英雄や獣に見立てる気持ちはわからない。

 

青に白に橙に、夜空に密やかな光はただ心を静かにするばかりだ。

視線とともに思考も吸いこまれ、

心に何も浮かばなくなって、ただ足が歩くに任せ、

ふとそれさえ忘れる。虚心は夜と歩く。

 

 

 

 

いらぬ想像力を掻き立てるのは、音だ。

ばしゃんと水音を立てたのは、魚か、蛇か、

ギャアと悲鳴のように鳴いたのは、鳥か、女か。

ガサガサと草を掻き分けたのは、本当に猫だったか?

 

いつまでも歩いていたいが、

そろそろ帰って熱い風呂に浸かり、もうひと眠りしよう。

 

べ、べべ別に、ビビってねーし!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちな街灯が防犯上で大事なのは弁えて感謝しておりますう。

 

 

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となりのトトロ 2023年スケジュール帳(大判)

今週のお題「苦手だったもの」

お題「わたしの癒やし」

お題「気分転換」

お題「リラックス法」

 

あるべき家族へ辿り着いた物語。

今日見た「君たちはどう生きるか」めちゃくちゃ語りたいので、

ネタバレNGな人はごめんなさいで読まないでください。

上映観てきて語りたい人、疑問が脳内をぐるぐるしている人はどうぞそのままスクロールしてください。

ていうか、せっかく事前情報ナシなんだからネタバレ無しで観にいくのをオススメする。

まず映像体験として圧倒的なクオリティで絶対損はしないと保証する。

ポニョと風立ちぬでラフに崩してきた絵柄を、全盛期のハウル並みに整えて戻してきて、

更に今までのジブリの風景とアクションを全部盛りにぶっこんできてるから。

押しも押されぬレジェンド天才宮崎駿がセルフオマージュ始めたら、ほんとに誰も追いつけないからやめたげてwww無慈悲www

ってくらいのクオリティの暴力だから。

上映130分は観るほうもなかなかの耐久レースな件。

体調ととのえて劇場行ってね! 

 

 

さて。

 

 

 

そのうち清書するつもりで、思いついたことそのまま徒然形式に書く。

てか2周目も行くし、メモで忘備録でもある。

 

 

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7人の小人ならぬ7人の老魔女で、白雪姫モチーフがあることは確定。

キリコ婆さんが渡り廊下を挟んで「ぼっちゃん、立派な弓はいかが?」と誘うのは、

窓枠越しに「甘いリンゴはいかが?」の白雪姫のオマージュか。騙されないけど。

その場面もだが、男女が反転してる。

継母と白雪姫の、王という男を巡る女の確執が男女反転して、

父と息子の、妻を巡る確執、エディプスコンプレックスがテーマで、それから?

 

 

 

 

 

 

 

導入部は不穏。

戦時中で、母の入院している病院が火事だという場面から始まる。

音が遠くなり視界が歪む悪夢のような表現が秀逸。

 

主人公眞人の「僕も行く」のセリフ一回目は何もできずに母を失ってしまう。

 

 

田舎へ疎開

駅に迎えに来た母そっくりの夫人を「新しいお母さんだよ」と父に紹介される。

帽子をとって礼はするけど一言も喋らない眞人は、頑なで現状を受け入れていない顔。

母の妹を妻にする父もどうかと思うし、

母が亡くなってまだ二年なのに妹の腹に子がいるのもどうかと思うし、

しかし、母によく似てしかもちょっと若いお姉さんを慕わしいと思ってしまった自分こそどうかと思うし、

なんかもう父も妹も己も、みんな母を裏切ってるような気がするとでもいうような、

思春期的な潔癖さ、自罰思考、ガラスのように繊細でナイーブな感じがよく表現されていた。

 

 

 

 

田舎の屋敷が、油屋もかくやの大屋敷。非現実的なまでの巨大さ。城か?

古びた和洋折衷の迷宮のようで悪夢のようで、とにかくすごい(語彙力)

宮崎駿の幼少期の原風景が夢パワーで増幅されているみたいな感じだ。

ああいう巨大建築の夢を見ることはあるけど、解像度が桁違いで圧倒。

 

しかしこのシーンのポイントは

眞人さんは初めてですから、表玄関から入りましょう」を推したい。

だって前作風立ちぬでは主人公次朗は、菜穂子の屋敷に庭から入った。正面玄関を通らなかった。

あれはなんだか奇妙なコンプレックスを感じる場面だった。

だから、二人の結婚は恋愛から先に進まなかった、とも言える。

家の正面、玄関を通ること。それがあるべき家族像の象徴のように扱われている気がするのだ。

 

実際に父と眞人と夏子が住むのは、表玄関のある大屋敷ではなくて、離れの洋館みたいなところだが、

そこの玄関も意味深に描かれる。置かれた靴でキャラクターを示し、

そして、最後の場面ではその玄関から家族が揃って東京の家に帰る、というのが結末になるのだから。

家族と玄関。という関係は注目だ。

 

っていうか、そう。そこ。

後半の世界観の情報量が膨大でわけわかんなくなるけど、

主題にフォーカスするとごくシンプルとも言える気がするんだよな。

 

永い変遷を経て、

宮崎駿の家族像が、あるべき姿に辿り着いた。っていう。

 

今までの宮崎駿の物語は女性性や母性が主軸で、父権が弱かった。

だから、家族の関係に着目すると、いつもなにかが歪だった。

 

父らしい父、一家のリーダーであり働いて家族を養うマッチョな男性像。

母らしい母、優しくて子供想いで家庭を暖かく保つ女性像。

 

いうなれば 夫唱婦随 男が動き女が受け従う、という陰陽の神話的とさえいえる元型が、いつもどこかで逆転していた。

クシャナ殿下に付き従う参謀クロトワとか。

三人のマザコン息子を従えるドーラ船長とか。

乙事主(♂)の語るべき誇りと生き様をモロ(♀)が語っちゃうとか。

子どもを置いて職責を果たしにいくリサとか。

 

婦唱夫随なのだ。女が能動し男が追従する。

ずーっとそこが変えられないままに、手を変え品を変え語り続け、少しずつ越えてきたテーマだったと思うのだが。

 

君たちはどう生きるか」の父親は、いかにもな父権の特徴を強調されている。

金を稼ぐ甲斐性がある。社会的地位がある。

周囲を思い通りに動かす圧の強さがある。家族や息子を守る気持ちがある。

無神経さも目立つが、集団を率いるリーダーシップはそれでいい。

 

濃やかに、子どもの気持ちに寄り添うのは母親の仕事だからな・・・、

 

父は、子によかれと思って行動するが、

思春期の子にとっては的外れでクソ余計なお世話っていうww

 

それがまさに父親像の最大公約数というものではないだろうか、頷けるわ~。

 

転校先に派手に車で乗り付けるのも逆効果だし、

学校に300円賄賂寄付して校長に息子をヨロシクお願いするのも逆効果、

 

当然の帰結として、都会からきた鼻持ちならないボンボン息子は、田舎少年達の癇に障って疎外されるわけだが。

あの一連の場面、BGMのみセリフ無しでパッと絵を切り替えてくPV風だったのすごない??

新海誠かと思ったわ、ああいう見せ方って今風で新しいと思ってたのに、

宮崎駿おじいちゃんは80歳で感覚のアップデートできてるのやべえわ。

 

おっと脱線した。父権と家族像の話か。

 

えっと、いかにも父的な父は、妹妻の夏子の心もガッチリ掴んでいるらしい。

 

夏子は、眞人を息子として受け容れようとする。

まあ、そら当然なんだけど。

子ども相手のスキンシップを思春期ボーイにやると、違う意味の距離が縮まることがあるんですよね~、そこは夏子さんも迂闊ですよっていう。

 

エディプスコンプレックス。

父を排し、母を得ようとする、少年の心理。

 

塔へ姿を消した夏子を探しにいく眞人だが。

 

オルフェウスにしろ、イザナギにしろ、

冥界や根の国、もうひとつの世界へ迎えに行く相手となると、それは妻であるという古典的お約束がある。

 

で、しかし。

 

塔の中の世界、人が生まれる前の、根の方の、海のような、地下と水の胎内の世界に。

墓とも呼ばれる磐座がある。

その奥に坐すのは、死と生を司る黄泉の女神、太母だ。

その姿こそ描かれないが、

その墓たる磐座こそが忌屋であり産屋であり、夏子はそこで出産をするという。

となればそこはなるほど男子禁制ではあるだろう。タブーだ。

オルフェウスイザナギもタブーを侵すから黄泉帰りは失敗する。

 

眞人が、そこにとして迎えに行くと拒否された。

「夏子、帰ろう」はNG。

夏子は、息子のはずの少年が夫ヅラしているのに気がついて「大嫌い」と髪を逆立てて拒否。断固拒否。

 

こらあかんとなって、方向転換をした。

 

「母さん、夏子母さん、帰ろう」と、子どもの立場から呼びかけたら、母性がでて態度が軟化した。

男子禁制の場ではあるけど、成人前の子どもというならタブー的にもギリセーフ判定にもなった。

 

あのシーン、あの言い換え、めっちゃ大事な気がする~。

 

 

少年の内面の、母と妻を混同して求める気持ち、母を妻として得ようとするマザコンインセストなコンプレックスに決着がついた。

 

夏子さんは、父の妻。

そして自分は子どもであるというポジションを納得して、受け容れたのだ。

 

ゆえに、母を得たいがための父への反抗期は終わる。

父、母、子、の関係性が安定し、家族像のイデアが完成する。

 

で、現実に帰って、洋館の玄関に家族が揃って家に帰るよーっていうラストになる流れなのだ。

 

そこだけ抜き出してみると、割とシンプルで解りやすく、

かつ今まで一度も描けなかった家族像を表現している。

 

いや、ほんと宮崎駿のそういうとこが凄い。

 

同じことを二度しない。テーマが変遷し、昇華されていく。

 

なるほどそうきたか。

直接対決や対峙や対話で父を越えることは結局無かった。

父を越えて妻を得る、路線ではなく。

母に拒否されて諦め、子どもである自分を受け入れて、対立を解消する。

 

・・・いや待って、結局女が強い、女が主体という根本が変わってないじゃんwwww

ママにメッされたからで諦めるのは、目新しい視点ではあるけど、

少年の心の成長はそれでいいのか・・・?

自立と成長のため家を出るのではなく、

子どもであることに納得して家庭に収まってしまった。

それは後退・・・、というわけではないのか。

現状を認めない頑なさや潔癖さを和らげて世界を受け入れたと? ふむ。

 

まあ、まだ初見の所感だから暫定の仮説だ。

 

でも、母が父を愛してることが、家庭と子どもの心の安定に大事なのは、ほんとそう。

父が母を虐げていたり、夫婦間が冷めていると、

息子は父に代わり母を守ろうとしてしまい、その感情がインセスト方向に拗れやすくなる、と。

それはあるねえ~。ほんとよくある。

 

 

 

 

まあ、成長というならば?

 

 

そう、二回目の眞人の「僕も行く」のセリフの場面では、

弓を自作して、武器を片手に母を探す冒険に出られるんだよな。

 

武器を作り腕を磨き、獲物を射て、食べるために捌いて。臓物に埋もれる。

というイニシエーションを順に通過し、生きる力を身につけ成長していってるのはまさに王道。

 

あの、サギの羽を矢羽根につかうのは「返し矢」だね。古事記にもある。

実はアシタカもやってた。敵の矢を掴みとって返し射ると必中となるというマジナイ、魔術だ。

 

意図せず直感で魔術を行使する才能、血統なんだねえ。

夏子も鏑矢で場を清め、鯉や蛙を退けた。

魔女は血で飛ぶ、とキキは言ってたけど。優秀な魔女の一族だ。

 

そして父は全く魔の素養が無い。

妻と子を助けに行こうとしても、塔に入ることもできない、インコの兵を見ることもできない。

現世と異界、此岸と彼岸、この世とあの世、リアルとファンタジー、陽と陰、そして男と女。

男である父は、現世では強い。経済力も統率力も武力も持っている。

しかし、女の世界、異界、彼岸、陰なる世界を見ることも感じることもできない。

この世とあの世を行きつ戻りつする子どもの大冒険譚において、まるで門外漢なんだよなあ。

 

眞人と父では、土俵が違うから争わなくていい、ということか?うーん。いや。

 

眞人は、男の子だけど魔法を使う。

それは魔女の弟子であるハクとハウルを経たから造形できたキャラクターだよな。

誰に教わることもなく、必要な時に必要なだけの魔法を直感して行使できる、

本当の意味での優れた魔法使いになれたということ。

 

風立ちぬでは魔法でなく、科学の力だけで飛ぼうとして、結局落ちてしまった。

 

それでも、風立ちぬがあったから、

次郎の次のステップを担うキャラとして、

仕事があって嫁と結ばれて子ができて、

科学の力、現実的な成功、成熟した男性の力を持つ父を説得力をもって描けるようになったのかも。

しかし、この世の力を得たことで、あの世と親しむ力は失ってしまうっていうね…。

 

 

魔法と科学の対比でみれば、眞人と父という対比のキャラがどちらも男でありながら、しっかりそれを表現してるといえるし、

 

女性性の魔を示す母と、男性性の理を示す父と、

その中間にいて、どちらにも親しめる存在としての子ども、という構図をみてもいいな…。

 

父さんがくれた熱い想いと、母さんがくれたあの眼差し、のどちらをも受け継いでいる、未だ男でも女でもない中性としての子ども。

 

陰陽の冲和した、中庸

マイナスとプラスの止揚した、0

 

男神と女神の子であるから、

天と地の間に立つものであるから、

真なる人であり、眞人。

 

エモい。

 

 

 

あと、ヨモツヘグイも気になったな。

千と千尋でハクがくれた飴を口にして、千尋はあの世界に馴染む。

異界のものを口にすると、異界に属するものになるという、

これも古事記ギリシャ神話のやつだが。

あの、塔の中の世界で、キリコが二度「食べな」と言った食事を眞人が食べるシーンはない。

そっかそっかと思って見てたら、

ヒミのパン&チーズ&ジャムみたいなのは、えらい過剰なアクションで食べてたのは・・・

何で??

どゆこと??

あ、母子だから?

チーズは乳で赤いジャムは臍帯血ってか?

 

胎内で胎児は母体から栄養をもらう。

胎内の胎児というのはまだこの世の存在でなく、

羊水に満ちた水中の世界である胎内を、あの世と見做すことはある。

 

いやこれ真面目に考えると頭おかしくなるなw

臍の緒で繋がってるママからご飯もらうのは、ヨモツヘグイ的にセーフ判定だという詭弁を書こうとして無理だこれ。

単にもう一度ママのオッパイ飲みたいよ的な退行願望であり、その渇望を癒して産まれなおすの儀式のひとつでもあるとしておこう。

 

 

 

 

 

 

まだ眞人と父と夏子のことしか書いてないのに5000字近いのでいったん記事あげるか・・・。

 

アオサギ、ヒミ、インコ大王、大伯父様、そしてあのワンダーランドの暗喩する様々なものについて、まだまだトピックあり過ぎて怖いわ。

 

いっこだけツッコミ入れるなら、

 

塔のてっぺんで石とお話して世界創生・神様ごっこをしてた大おじ様は、

なんていうか、塔内世界がインコだらけになってる時点で、そのロジックがもうどっか根本的にバランス欠いててダメなんだろーなーって。

 

ペリカン一族は大おじ様によって塔内に遣わされて、ワラワラを食べてるというが、

悪意とか、なにか不都合な因子を持ってるワラワラを間引いてるということだろうか。

ただしこの世とあの世を併せた命の総量は変わらないから、ワラを間引いた分だけインコが増えちゃうみたいな。

生態系をいじくるとそういう予期せぬ不都合の連鎖になるのあるある。

 

 

そう、

新世界の神になって、僕が認めた優しく賢い人だけの世界を創ろうとしても。

その思想は漫画版ナウシカ墓所の主のようにどこか歪だ。

この世界は陰陽が釣り合うように、禍福が糾える縄のように、

清浄と汚濁と、光と闇とは、もとはひとつであり等量に比和して冲するようにできているから。

 

白い積み木の世界を、優しく賢くしたぶんだけ、

裏の世界が愚かで凶暴なインコで溢れてしまうんだろう。

 

悪意であれ何であれ、優生学のように気に入らないものを排していく世界は破綻する。

 

善悪も正邪も表裏一体で

あらゆるものがとめどなく移り変わって、

残酷で美しい混沌の世界しか、

存続し得ないことを識るしかない。

 

思い通りの小さな箱庭を作ろうとするのをやめ、

世界に心を開いて適者生存を試していくしかない。

全方位に広がる世界に自分が何を観るか、

それはただただ託されているのだ。

そこに自在がある。どう生きるかがある。

 

 

 

 

 

 

 

バッドエンドに至るしかない命題をぶちあげてる名シーン。好き。
眞人は自傷・嘘・タバコ盗み、諸々で己の内にも悪があると知っていたから間違えなかったんだな。

マジメな優等生のほうがタチが悪いこともあるし、ちょっと悪い子の方が堕落に免疫があることもある。

 

 

 

 

 

追記

 

ヒミは元の時間に帰るドアを開けて別れた。

千と千尋では、ハクと千尋はまたいつかきっと、という再会の希望あるエンドだったけど。

眞人はそもそも、母が生きてるという話を「嘘だろうが、確かめなくては」と塔に入った。

そもそも洋館でうたた寝のときの夢で「さよなら」と母は言っていた。

…つまり、母の死をやはり事実だったと確かめて、現実に帰ってきたのか〜。

それは、死者を想う心に決着をつけて帰ってくる葬送の物語ということだな。

 

え、夏子は父の妻で、母とは別れて帰ってきたとなると、実質ヒロイン不在か…。

まぁ、自分が子どもであるというポジションを認める流れだからな。そうか。

ヒロインいたらヒーローとしてやはり新しい男女としての門出が必要になっちゃうから、それはしゃーない。

だから今回は、傍らのアオサギが友達だと言ってくれるんだな。男の友情エンド。

ヴ王と道化、アシタカとジコ坊みたいに、ヒロインの存在が弱いと、王と道化のパターンが表れるのか。

 

 

 

 

女性性は水に親しむ属性なのに、火の魔女とはどういうことかと思ったけど、

燃え上がるような赤毛、の比喩がほんとに火の表現になったってことか。

ポニョやナウシカを越える赤毛の魔女の表現として、炎髪の魔女、とっってもカッコイイと思います。

 

 

 

 

ていうか、ガラスの棺で眠るヒミは白雪姫のオマージュだろうから、

王子様である眞人がキスして目覚める流れか?と思ったら、

宮崎駿のヒロインは、そういうの待たないでさっさと自力で目覚めちゃうっていうww

ですよねww

 

 

眞人が石を頭に打ち付けた自傷行為と、

煙草をくすねる手際のよさで、

どんだけ倫理感ヤバいメンヘラかと思ったが、

それ以降は割と?まとも?っていうかいつもどおりの宮崎駿的主人公だったな。

あ、折り畳みナイフを持ち歩いてるのは、あの時代の少年ならなんらおかしくないからノーカン。

 

頭から血が溢れるのはアレか。

白雪姫といえば、黒檀のように黒い髪、雪のように白い肌、そして血のように赤い唇、だからか。

少年だと唇が赤い絵面が足りないから、血糊がいるかなー的な?

 

しかし、宮崎駿キャラが自傷行為に及ぶとはな…。

そんな拗れた内面に理解があるとは驚いた。

海が聞こえるのヒロインみたいな、人を気を惹くために自分を傷つけるやりかた。

少年というより少女寄りな感性や内面を持ってると表現するためにそうしたのかな?

自傷と万引きと、あと毒殺とかは、まぁ女性のほうがやらかすっていうよね…。

男は力任せに、もっと単純な暴力に及ぶ犯罪傾向というか。

 

情緒不安定なメンヘラ気質もまた、女性性の負の側面として無視しないってことか。

今までずーっと神話的で夢見がちな女性賛美だったことを思うと、それも進歩だろうか。

 

 



迷路になってる庭園世界でインコの兵隊が押し寄せてきて現世に押し返される場面とか、アリスのトランプ兵が押し寄せてくるイメージっぽいんだよな。

ヒステリックで話の通じないハートの女王がインコ大王になってて、ここでも男女の配役が逆転になってる。

ハートの女王と鳥といえばフラミンゴのゴルフクラブを思い浮かべるが。インコかー。

 

 

となりのトトロでは、にやにや神出鬼没のチェシャ猫が猫バスで、

白兎(小トトロ)を追っかけて穴に落ち、不思議な国の夢を見てたのを姉が起こしてくれるメイがアリスでというオマージュだけど、

今回は不思議の国の内容部分にオマージュがある感じか。理不尽かつ尺が長いところもw

 

塔の中の世界は、ステージとしては。

千と千尋でいうと海原鉄道でサラっと流したあたりかな、

黒い人影がうろついていて、

「死んでるやつの方が多い」けど、そうじゃない人もいて、

殺生ができないのに、まだ食べるという行為を忘れてないくらい、となると。

 

彼らに魚を獲って飢えを癒やしてやっているキリコは、やってることがほぼ湯バーバだな。

湯バーバは、八百万の神様の疲れを癒すお湯屋を営んでいたわけで。

あの草生した巨船は油屋と似た機能をもってるんだな。

神ならぬ人の死者の慰めと、今回は更にこれから生まれる命を送りだしてもいた。

 

神々を祀り鎮める儀式や、

葬送や誕生、生死や人生の節目に行う儀式の専門家、現世と幽世の仲立ちをするものが、魔女で、シャーマンだ。

 

魔女キリコを師として、眞人がどんな力を身につけていたか。

煙の円の結界を張って、船を漕いで、魚を釣って捌いて、人形の守りのまじないを見て、世界の在り方を聞いて。

あとなんかあるかな~。2周目でよく見とこ。

 

しかし、師匠と弟子がマトモに交流してる構図も初めて見たのでは?

ユパ様とアスベルはエンディングでちょこっとだし、

ハウルマルクルを放置してるし。

まあ、師匠キャラが男性でなく、やっぱり魔女なのはご愛嬌だが、

それにしても、魔女の弟子ハクとハウルも、師である湯バーバやサリマンから師弟っぽくなにかを学んでる場面は無かったしなあ。

ゼニーバと千尋が一瞬それっぽくなくもなかったが。

キリコと眞人で初めてのまっとうな師弟関係かも。卒業することも含め。

 

 

 

…、ああ、とすると。

食べなかったから別れることができたのか。

キリコの勧める食べ物を食べていたら、眞人はシャーマンの後継者になっていたのかも。

あの世とこの世を行き来して仲立ちする者に。

 

しかし、眞人は母の食べ物を食べた。

母は、子をこの世に産み送りだすものだ。

だから、眞人はシャーマンにはならず、この世で生きる者として帰ってきた、と。

いずれ魔法を忘れる子どもとして。

まぁ、石の一欠片は持ってるけどな。

 

 

 

 

彼岸と此岸の間のグレーゾーン、海に至る前の、波打ち際の世界か。

 

冲に漂うたくさんの船は、紅の豚のたくさんの飛行機が空を渡る風景を思わせた。

死者の世界の暗喩だ。

 

あと海に木が乱立してるとこ、未来少年コナンの廃虚ビルが海面から乱立してる印象的なやつにそっくりでテンション上がったわ。あの絵の世界観すごく好きなんだよなあ~。

 

 

つか、支配者のとこへ単身特攻して優生学的な世界観をぶっ壊して、世界を正常な混沌へ回帰させた、という文脈でいうと、

インコ大王がやってることは、

墓所と世界再建計画を巨神兵ビームでぶっとばし、

世界を混沌にして生き残れるかどうか、生命のもつ力に賭けたナウシカと同じってことなんだね・・・。

 

ナウシカが男女反転するとインコ大王か~。ビジュアル格差よw

英雄で聖母だったナウシカの所業が、今度は愚者の振る舞いとして描かれたというのもなかなか味わい深い。

まあ、どっちでもいいのだ。賢愚はどうあれ正解へ至るならそれが最適の道だったことになる。

ていうか大王のあの芝居がかってコミカルな感じ、意外と憎めなくて好きw

 

 

 

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リプルーグル 地球儀 ウェザー・ウォッチ型 アンティーク 英語版 51403

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米津玄師が主題歌に起用されていたが、

怪獣の子供でも久石譲と米津玄師のタッグで、

あれもかなりテーマが似てるというか、

米津玄師の主題歌がとても胎内回帰や再生のテーマに沿ってて、

しかもバックに心音と同じテンポにビート鳴らしてるという凝りようですごく良かったんだよなあ~。


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君たちはどう生きるか、初日初回感想。



 

新作は事前の宣伝無しということで、

ジブリでこんなに映画館の席がガラガラだったのは初めてな気が。まあ地方住みだけど。

鑑賞するに快適ではあった。

 

で、

 

これは。

 

マジか。

 

めっちゃ好き。めっちゃ。バリ好き。

 

ここに来てのまさかの最高傑作なのでは…?

 

できるだけネタバレ無しで言える範囲だと何だろうか。

 

主人公が思春期を拗らせて仄病んでる感の少年で、

宮崎駿にそんなキャラが描けたことがまず驚き。

 

モチーフのベースは白雪姫かな?

ただし男女逆転だ。

7人の小人が7人の老女になって登場した。

ディズニーの小人なみにユニークでキュートに素晴らしくよく動く!

 

で、継母と白雪姫の女の確執が、

父と息子の確執に、

エディプスコンプレックス、父を排し母を得ようとする危うい構図をチラつかせていたところからの。

 

いつもの胎内回帰トンネルをくぐって、アリスインワンダーランド的な冒険に赴き、

 

成長…、いや、再生することで現世へ帰還する、王道中の王道の往きて帰りし物語だった。

 

が、とにかく活劇も暗喩も惜しむところなく今までの全てが詰め込まれていた。

今までのジブリのどの作品が好きな人でも、

ああアレに似てるな、また観れて嬉しい盛り上る~!っていうファンサがいっぱい。

 

映像に釘付け。目を逸らすヒマなし。アクビするヒマなし!

ここまでやったら後続がやることなくて可哀想だろってくらいのクオリティの暴力だった。

 

つーかギャグのセンスが80歳じゃないんだよな・・・。

笑わせる間が絶妙すぎる。どうなってんだ??

 

 

詳しくは今夜書くけど、

この辺の過去記事の内容ありきになるかと。

 

 

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文脈的には、眞人はマルクルの流れをつぐ感じかな?

ソフィを母のように慕いつつ、ワンチャン師父ハウルから奪えないかな~っていうポジション。

いや下世話だが、前半は結構そういう危ない雰囲気ある。

覗き屋、親の情事をピーピングしてしまう思春期の気まずさが。

 

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ヒミは赤い服だったね。

ガラスの棺で眠る図は白雪姫でもあった。

 

ヒミ・・・、火、水、でヒミか?

 

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飛行機械はナシ。

空飛ぶものはサギとペリカンとインコ、鳥だった。

 

キービジュのアオサギは、道化のポジションのキャラだった。

 

あとスタッフロールで声優にあいみょんってあった気がしたんだけど、誰だったの・・・? 声は誰にしろ違和感なかったな。

キムタクもどっかにいたらしいし、主題歌は米津玄師なので、

これから著名人によるTVでの宣伝もやるんだろうね。

 

で、もう少し色々書いてみたのはこちらで。

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水星の魔女感想 食べる子は育つ。

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出演声優による感想会が解像度高くて良かった、

というか水星の魔女はラジオとか公式からの供給がすごく充実してて、

感想記事とか書かなくてもかなり満腹満足できてしまっているのだが。

 

ともかく水星の魔女、面白かった~。

 

後半からのキャラの好感度管理が素晴らしかった。

DV3連敗家出少年から正統派主人公的成長を見せたグエル株の上昇、

キモキザすぎる4号の演技からしたたかな素の顔を見せてきたエラン5号株の上昇、

そしてすべてを搔っ攫ったフェルシー株の爆アゲがぶっちぎりでレジェンドww

 

最終話でフェルシーのセリフなかったことだけ本当に惜しい。

グエルの隣に居て良かったやろがい。

いや、最終話で ~〇年後~ からのカップル乱立パターンは賛否両論あるから、そこはあえてアリか。今後の展開とかも匂わせてるしな。

最終回発情期 (ふぁいなるふぁんたじー)とは【ピクシブ百科事典】

 

 

逆に自分的に株が下がり続けて回復しなかったのはシャディクだな~。

全部のスケープゴートになって最後に「さよなら」って、バカなんすかぁ!?

シャディクガールズのメスガキ枠レネちゃんに消火剤ぶっかけてもろて、諦め顔の死亡フラグ叩き折ってほしいわ。

そういう自分を幸せにしようとしないやつが一番めんどくさい。

エラン5号の生き意地の爪垢を煎じてバケツ一杯飲ませたい。

ちなシャディクと5号は体癖的には同じタイプっぽい。

リアリストで社交的で視野広く万能な5種体癖だ。

どこで明暗分かれたのかはきっとエニアグラムでわかるだろう勉強中。

まあ、もう死刑になるから二度と会えないの「さよなら」じゃなく、

単にミオリネへの恋を諦めた「さよなら」だとあえて狭義に受け取って、

ワンチャンあることにしておこう・・・。

 

 

それはそれとして、

 

 

 

主題であるスレッタの自立も素晴らしかった。

スレッタとプロスペラ、ミオリネとデリング、グエルとヴィムと、

三者三様に抑圧的な親子関係を提示してきたわけだが、

全員が親と対峙して、そこから精神的自立を果たした。

そこから更に、

親が退いて世代交代、

責任ある次世代の大人として活躍するところまで描いたといえるかな。駆け足で。

 

スレッタが母にNOを言えるとこまでは必然的展開だったと思うが、

そのあと、母のことも失いたくないというのはとても優しい選択だった。

 

いや、そもそも前半どんだけヤバめのサイコ毒親なのかと思われたプロスペラが、

「学園へ戻りなさい、あそこでならあなたは生きていける」という一面を見せたことあっての話か。

あそこらへんで意外と、エリクトのために産みだしたクローンであるスレッタにも、それなりの情があったのが判ったからな。

そもそも学園に入れたのはスレッタに次の居場所を与えるためでもあり、利用した後まで使い潰す気ではなかった。

レスバ鬼つよのプロスペラが唯一言い負けたのがミオリネの「母親なら平等に愛してやりなさいよ」だったのは面白かった。

そこで黙るってことは、平等に愛してやりたい気持ちも出来てない自覚もあったということ。

プロスペラの動機は復讐でなく、娘への奉仕だったのでそこはやっぱ10種体癖だったな。

ミオリネも核心をズバッと突いちゃう勘の良さは9種。つか唐突にグループ解散とか会社立ち上げもそうだったけど、独断即決即行動の速さが9種。

 

 

スレッタの自立する流れは意外とサラっとしてた気もするが、

舞台装置としては説得力あるものが揃えられていたと思う。

エアリアルのコックピットから宇宙空間へ排出される姿は、狭い胎内から外界へ誕生する再生の儀式になっていたと思うし、

その後の精神的立ち直りが早かったのも、

宇宙空間でしっかり号泣していること、

地球寮で盗み食いとみんなで食卓囲む場面があって、

泣いてスッキリして、しっかりご飯を食べて元気になる。っていう。

フィジカルをケアすることで、メンタルをケアしている。

これはなかなかに頷けるテーマだと思った。

鬱には筋肉が効くとか、レベルを上げて物理で殴るみたいな、

精神的かと思われた問題に即物的にアプローチするという成程それな。

 

思えば、最初からスレッタは食べる描写が多い主人公だったよな。

ミオリネのトマト、食堂で大盛り、エラン4号の弁当差し入れ、雑誌の表紙、もろもろ。

 

ニュータイプ 2023年2月号

 

それは、データストームの中にしか存在できない、肉体の無いエリクトとの対比なんだろう。

 

被災した学生にトマト配るとこで「私は動けますから」とか、

最終話最後のセリフが「お腹空いちゃいました。」とか。

 

まずガタイがよく、恵まれた肉体を持っているということが、スレッタの成長とタフな心の根拠なんだなと思った。

身体が健康な人は心も健康というミもフタもない真理w

 

データストームの中では、時間は経たないもんな。

エリクトはずっと9歳くらいの子どもの姿のままだ。

情報体精神体というものは、心はあれども、

食べる必要が無く、物理干渉できる身体が無く、

だから、体に伴って心が成長するということもない。

 

プロスペラとエリクトの母子の関係性は、エリクトの方からは変えられないということかもしれない。

 

エラン4号やバナディースの皆さん、データストームに取り込まれていた死者が姿を現す場面があるが、

プロスペラはあそこで初めてエリクトの姿を視認できたってことでいいのかな。

パーメット8のレベルに耐えてエリクトを見てたのはスレッタだけだったわけだから。

しかし、パーメット8には耐えられないプロスペラが夫や師の姿を見て声を聞くまでは、まあ音と光は情報だからギリいいとして。

エリクトを抱きしめていたのがおおマジかってなるところだな。

抱きしめる身体は、情報でなく物質だったんじゃないのか。

 

データストームから人格を抽出し、エリクトの肉体を一瞬だけ構成した代償として、

キャリバーン・エアリアル・ファラクト・シュバルゼッテの4機体は崩壊してしまったのだろうか?

それはもはや召喚の魔術ですねwwwまあタイトル水星の魔女だからいっかwww

あまりに進んだ科学は魔法と見分けがつかないとクラークの法則でもいいますから。

 

 

4機のガンダムが失われたということで、兵器としてのガンドは一応実態がなくなり、

ペトラの両足など義手義足、身体拡張としてのガンド医療が示唆された最終話だったが。

 

エリクトは結局あのキューブとかスーツケースとかキーホルダーが本体なのかな。喋れるしネットは使えるけど動けないって感じか。

等身大ガンダム、エリクトを搭載するための義体の開発とかは描かれなかったな。

 

いやしかし、そんなこと出来たら人間はデータストームに人格を保存して肉体はガンドで互換すればいいという、不死が可能になってしまうか。

気の毒なエラン4号君にもう一度身体と本当の顔と人生を、とか、できるとなったらやるかどうかでだいぶ葛藤するわ。

マジでパーメットもガンドも扱うのが難しい技術という他ないねwwww

 

ただそういうSF的発想、

人間はつまるところ人格や意志などの情報であり、

精神と肉体の主従では、精神を重んじ肉体を軽んじるという風潮。

 

例えば肉体の一部が病んだなら、それを取り外して付け替えればいいじゃんとか、

なんかの分泌機能が弱ったなら投薬で代替すればいいとかの、近代医学の発想。

頭、脳さえ無事ならあとは顔を良くでも足を長くでも性の転換でも望むままにカスタムできるみたいな、思い違い。

 

それに対するカウンターが求められる時期がきているのかと思う。

部分の集合ではなく、心身の調和に真の人間性があるということ。

 

 

深謀遠慮のプロスペラと情報戦無敵の精神体エリクトに対して、

 

難しいことは考えられないけど、

悲しければ悲しいままにだばだば泣いて、ご飯をたくさん食べることで前向きになれる、

とにかくフィジカルがメインで後はその場の勢いでなんとかなれー!のスレッタ・マーキュリーが未来を勝ち取った。

 

そういう意味でも、今という時代に合った感性の物語だったと思う。

SFというのは、ちょっと未来の感覚、若者に必要とされるフィーリングの先取りができてないとウケない。

 

 

とすると、自身は学校から動かず人を動かし策略で世界を変えようとしたシャディクがバッドエンドルートで、

家出して地球に落ちて這い上がってきた泥臭い実戦派のグエルがハッピーエンドルートだったのも、主題に沿ってる気がしてきたわ。

頭でっかちでなく、体当たりで生きろと。

 

メンタルよりフィジカル、いや、フィジカルケアからのメンタルヘルス

肉体をいたわることで、なにはともあれ心が前向きになるから。

残酷な世界で何が起こったにしても、まずは目の前のできることからだと。

 

確かに~。

 

情報化社会では、スマホやテレビの画面の前にいれば、

世界の情勢でも歴史でも地理でも、上級か底辺かの人生の条件でも知ることができる。

一覧できる情報が大量過ぎ圧倒的過ぎて、一人で頑張ってもどーにもならない変えられない状況を見せつけられて、やる気を失くす。

 

知らないからこそ無謀になれることもあるし、

知ってしまえば憶病になり無力感に苛まれることもある。

 

それでは、人間は肉体と精神から成っているというのに、

精神と情報の方に天秤が傾き過ぎているのだ。

 

だから、そうなったら、肉体にフォーカスする。

 

しっかり寝て、新鮮なものを楽しく食べて、てくてく歩いて、

そして、目の前のできることをひとつづつやる。そういうリアリティ。

 

時代はそういうフィーリングを求めている、ということかもしれない。

 

 

 

 

 

 

まだ色々あるはずけど、とりあえずここまで。

今からウテナの最終回も見ないといけないので!

 

そういえば、チュチュ、セセリア、フェルシー、ソフィ、ノレア、レネ、と似た属性の女子多すぎ問題について、

 

ウテナ見てたら、七実様、梢、枝織、茎子、と似た属性女子多めなことに気がついた。

 

まあ、水星のナマイキはねっかえり女子勢は全然かわいげあるけど。

ウテナのほうは陰湿で女の嫌なとこ煮詰めてる感がリアル過ぎて背筋が寒いやつ。

 

 

 

シュバルゼッテめっちゃかっこよかったなー。

ラウダをどけてグエルが乗る展開があれば3倍売れただろうに、惜しい。

キャリバーンの魔女のホウキっぽい装備もかっこよかった。

ダリルバルデもよく頑張った。